早朝あいにくの雨模様でしたが、当職一行が待つ正門まで見送り?の刑務官さん数人に付き添われて出てきたDは、ドラマで見るような「ありがとうございました!もう来ません!」みたいな仰々しい挨拶をして無事シャバに戻ってきました!

車を出してくれた人のおかげで足に困ることもなく、刑務所の人からも「市役所の福祉課に話を通しておいたので行くように」と言われていたそうなので、とりあえず言われたとおり相談に行きました。生活保護についてとか、保護観察ではないけど出所者が困った時の相談先とか、だいたい想像通りの話でしたが、一応出所後のサポートが無いわけではない事を説明くらいはしてくれるんだな…という感じの対応でした。

ただ、車を処分するために必要な印鑑証明と、今後の通院に必要な国保への加入は、確かに住民票的には川越市に登録があるけどもう居住していないことは明白なので、名実ともに居住地を決めてから改めて申請してくれと断られてしまいました。通院は一旦自費になりますが、領収書があれば後日国保に加入して返ってくるようです。なお松戸東さんには悪いけど眉毛轢殺MMDでお馴染みのプリウスはもうしばらく放置される模様。

ちょうどお昼くらいになったので、当人の希望でみんなで中華を食べに行きました。塀の中では麺類が出ても啜って食べてはいけないんだそうで、そういう意味不明の様々な禁止事項が刷り込まれているDは、秘境の地から街に出てきたアニメの主人公みたいでちょっと笑いましたが、改めて世俗から隔離された所に長いこと監禁されていたんだなあと不憫にも見えます。久々のシャバのごはんを、ハンチョウの大槻みたいに本当に美味しそうに食べていました。

みんなが心配している今後の生活ですが、当面は生活保護に頼ることになる予定です。「生活保護物件」等でググると出てきますが、世の中にはコアラのような悪徳タコ部屋貧困ビジネスではなく、生活保護の人でも住める民間の賃貸物件を扱う不動産屋と生活保護の申請をサポートする慈善団体が組んでいる所があります。生活保護はワケありの人が多いものの、ある意味収入が安定しているので、貸す側としても生活保護が受給できるよう手伝ってくれるというわけです。
とはいえ構造的にはコアラも同じなので、信頼できる団体か見極める必要があり、そういう方面に強い方とお会いしてお手伝いをお願いできることになりました。当職は会食後離脱しましたが、今日か明日にもDとその方が一緒に相談に行き、部屋を紹介してもらい、生活保護の申請にも同行してもらえる手筈となっています。即日入居は無理でも多少の現金があるので、今日明日の寝泊まりや交通費なども不自由しないと思います。同時に精神科を探したりもしないといけないので忙しいですが、一人で放り出されて自暴自棄になっていた昔のことを考えると、それよりはだいぶ安心できる体制が出来て本当に良かったと思います。

手続き的なことはそんな感じです。Dの様子ですがすこぶる元気そうで、出所者にはありがちらしいですが、急に自由になってはしゃぎすぎでは?とちょっと思う場面もあるほど。しかし調子に乗ってまた悪い事したり、恒心に表立って戻ってくることは無いと思います。スマホとネット環境はあるのでカラケーを見るくらいはすると思うので、アドバイスや応援メッセージなど書き込んでもらえれば伝わるんじゃないかな? 私信が必要でしたらしばらくは当職が取り次いで、本人と相談のうえ直接届くメアドなど教えることができると思います。久々の娑婆ですがネットも超久々なので、今ごろピコピコハンマーで殴られる尊師のyoutubeを見て驚愕してそうですね…

まだまだ心配な事はたくさんありますが、そんな感じで連絡係としての当職の役目はひと段落したと思うので、今後はフェードアウトしたいと思います。Dにも当職にも今まで応援のメッセージなどたくさんいただきありがとうございました。とりとり