砂浜で
固まるように集まり
帯の頌を成すも

その場を離れてしまうと
只の砂となる


後生に抱いたとして
風に吹かれれば
消え失せる


過ぎた夏の
想い

集めたことさえ
忘れてしまった
砂鉄