(夏の旅行記の続き)旅行5日目。3日間のウィーン滞在を終えて、この日はザルツブルクに移動しました。今年2023年のザルツブルク音楽祭は、大好きなモーツァルト・マチネからスタートです!

 

 

Salzburger Festspiele 2023

Mozart-Matinee

(Mozarteum)

 

Conductor: Jörg Widmann

Violin: Alina Pogostkina

 

WOLFGANG AMADEUS MOZART

Overture to the dramma giocoso Così fan tutte K. 588

Violin Concerto in G major K. 216

Adagio for clarinet and three basset horns in F major K. 580a

Symphony in C major K. 425 - ‘Linz’

 

Mozarteum Orchestra Salzburg

 

 

(写真)モーツァルト・マチネの演奏されるモーツァルテウム大ホール

 

 

 

 

 

前回記事にて、ウィーンで気温の低い日が続き、体調が微妙で発熱の予感がしたため、夜の観劇を苦渋の決断で見送ったことを書きました。その分、早めの20時に寝て、翌朝5時に起きたら…、

 

 

ものの見事に回復していました!

やっぱり睡眠の力って凄い!

 

 

ホッと一安心ですが、まだ油断は禁物です。この日はザルツブルク音楽祭名物のトリプルヘッダー。しっかり集中して乗り切りましょう!

 

 

(写真)まずはウィーン中央駅から、早朝のザルツブルク行きの列車で移動します。朝食はサンドイッチ、ヨーグルト、コーヒーの基本3点セット。5時台の早朝の駅でこの3点セットを入手できたのは大きい。とにかく、この日は体力勝負です!

 

(写真)ザルツブルク中央駅に到着。この四角いシルエットを見ると心ときめきます!なお、列車がザルツブルクに近づくと、朝日に輝く山々が見えてきますが、それが得も言えず美しい!

 

 

(写真)ホテルに荷物を預けて、さっそくザルツブルクを観光。あまり時間がないので、大好きなミラベル庭園を散策しました。朝のミラベル庭園は清々しくて最高!喜びの気持ちでいっぱいになります。

 

 

(写真)色あざやかなミラベル庭園ですが、随所に庭師の方のセンスを感じます。前日のレドニツェ城&ヴァルチツェ城では巨大な緑の塊がありましたが、ミラベル庭園のとんがり頭(写真下)の、まあ可愛らしいこと!

 

 

(写真)時期は少し外れていると思いますが、それでもバラ園では綺麗なバラが沢山咲いていました。

 

 

 

 

 

さて、本題のモーツァルト・マチネです。1年ぶりにやって来たモーツァルテウム大ホール。昨年工事中だったカフェコーナーが綺麗にオープンしていました。これで幕間もゆっくり寛げそうです。

 

 

 

前半、まずはコジ・ファン・トゥッテ序曲。東京では「作曲家」としてご存じの方が多いと思うイェルク・ヴィトマンさんによる指揮です。リズミカルで切れが良く、活き活きとしたザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(MOS)の演奏が絶品!

 

お馴染みコジ・ファン・トゥッテの主題から始まって、オーボエやフルートの奏でるメロディには人生のあやだったり、めくるめく感、ユーモアを感じられて、本当に絶妙な音楽ですね~。オペラの方は2011年のザルツブルク音楽祭の公演(マルク・ミンコフスキ指揮/クラウス・グート演出)が絶品だったため、それ以降観ていません。素敵な序曲を聴いて、そろそろ、と思えてきました。

 

 

続いてヴァイオリン協奏曲第3番。ヴァイオリンはアリーナ・ポゴストキーナさん。メリハリもありつつ美音でしっとり聴かせるモーツァルト、という感じの素晴らしいモーツァルトでした!MOSのヴィオラの方と組んだアンコールも楽しかったです。

 

 

 

後半はアダージョ ヘ長調K. 580aから。オケではなく、ヴィトマンさん(クラリネット)とMOSの3人の奏者(バセットホルン)による演奏です。ここでは3本のバセットホルンの音色が本当に素敵。のどかでほっこりするアダージョ、アルプスの小村ののどかな風景を思い浮かべます。ヴィトマンさん、作曲に加えて、指揮、クラリネットと本当に多才ですね!

 

 

最後は交響曲第36番ハ長調「リンツ」。大好きな交響曲です。じっくり固めながら進んでいくような第1楽章。しっとりと聴かせた第2楽章。ユーモラスな踊りを感じさせた第3楽章。火の出るように弾けて燃えに燃えた第4楽章。リンツの魅力をたっぷり堪能できた、素晴らしい演奏でした!

 

 

 

 

 

いや~、やっぱりザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネは最高!

 

2時間に渡り、モーツァルトの素晴らしい音楽を浴びて、気分が大いに高揚!

 

今年のザルツブルク音楽祭は素晴らしいスタートを切りました!

 

 

 

 

 

 

(写真)モーツァルト・マチネ終演後のザルツブルク。上がザルツァッハ川、下が旧市街の目抜き通り、いつも賑やかなゲトライデガッセ。この日は見事に晴れでしたが、前日までの雨のためか、ザルツァッハ川の流れが普段より豊かで速く、迫力がありました。

 

 

(写真)次の公演まで、しばしカフェで休憩。大好きなフュルストで、ヨーグルトトルテとメランジェと共に。元祖のモーツァルトクーゲルも、もちろんいただきました。

 

 

 

 

 

その次の公演ですが、実は新国立劇場の一昨年のシーズン(2021/2022シーズン)のラインナップにもあったオペラで、その時に観たので、チケットを取るかどうか?迷った公演でした。(何しろ1つ1つの公演がそれなりのお値段なので…)

 

しかし、せっかくザルツブルクに行くんだから、とチケットを取ってみたら大正解!何と(読み替えではなく)最後の結末が新国立劇場とは違う、という驚きのラストでした!そのオペラとは一体なんでしょう?次の記事で!(続く)