(夏の旅行記の続き)旅行3日目。この日はウィーンからオーストリアのお隣の国スロバキアの首都ブラチスラヴァに行きました。

 

 

 

(実は…この日はもともと山のハイキングを予定していましたが、初日からずっと気温が低いので体力を温存しました。というか、この日もウィーンは最低気温11℃。寒くてハイキングはとても無理ですね…。)

 

 

 

ブラチスラヴァに行くのは2007年のGW以来2回目。前回もウィーンからのエクスカーションでした。ウィーンから列車で1時間で行けて、スロバキアの風情が楽しめる素敵なまちです。ちなみに、ウィーンとブラチスラヴァは「世界一距離が近い首都」なんだそうです。

 

 

(写真)ウィーン中央駅から1時間でブラチスラヴァ中央駅に到着。

 

まずブラチスラヴァ中央駅に着いた時のこと。確か前回は中央駅かその手前の駅でパスポートコントロールがあり、パスポートに入国印を押してもらった記憶がありますが、今回はなし。改めてEU内の移動の便利さを実感しました。

 

(注:スロバキアは2004年にEU加盟ですが、シェンゲン協定の施行日が2007年12月なので、前回2007年GW時はまだパスポートコントロールあり)

 

 

(写真)旧市街に行く途中の道路標識。左からジュール(ハンガリー)、ウィーン(オーストリア)、ブルノ(チェコ)と隣国の都市名が。ブラチスラヴァが交通の要衝であることがよく分ります。

 

(写真)長~い観光の列車を見かけました。まち歩きをした感じでは、個人よりも、各国別の団体の観光客が多かった印象でした。

 

(写真)ミハエル門。中央駅から旧市街に向かう途中に出てくる、城壁の名残です。まちなかの路地から見えるミハエル門がまた風情があっていい感じ。

 

 

(写真)旧市街広場の手前の通り。ここには雰囲気の良さそうなパブが並んでいて、いつか夜に再訪&ハシゴしたくなりました。最近、久しぶりにネッシーの大規模な探索が実施されたと聞きましたが、ネス湖で見かけないと思ったら、こんなところに!笑

 

 

 

 

(写真)フラヴネー広場。旧市庁舎のある、旧市街の中心です。フランス大使館の前にはナポレオンの像が、日本大使館の前にも衛兵の像がありました。

 

 

(写真)ブラチスラヴァのまちなかではユニークな人の像を見かけます。上のマンホールの掃除人の像が一番有名なようです。

 

 

 

(写真)スロバキア国立劇場。立派な劇場だけでなく、その前にある広場や噴水が非常に雰囲気のある空間です。9月にはスロバキア出身の名ソプラノ、ルチア・ポップさんを偲ぶコンサートも予定されていました。ルチア・ポップさん、私の中ではオペレッタこうもりのカルロス・クライバー盤で聴いた勢いのあるアデーレが最高で、永遠のアデーレです。

 

(写真)聖マルティン大聖堂。14世紀の初頭に建てられブラチスラヴァで最も古く、一時期、歴代のハンガリー王が戴冠式を行った由緒ある教会です。高さのあるステンドグラスが素敵でした。

 

(写真)聖マルティン大聖堂そばの城壁跡。塔の跡やスロバキアの近代の偉人を紹介するプレートもありました。

 

(写真)これは一体何でしょう?実はドナウ川に架かる橋の上にある展望台で、「UFOの塔」という名前です。まだ行ったことないですが、どこから登るんだろう?まさか、真下に行くと吸い上げられるとか???

 

(写真)ブラチスラヴァ城。旧市街からなかなか見えませんが、ようやく姿が見えました。4つの角に塔があるので、地元の方からは「ひっくり返したテーブル」と呼ばれて親しまれているそうです。

 

 

(写真)プレートの像を見て、このシルエットはもしや?と思ったら、やっぱりフランツ・リストでした!リストはこの宮殿で1820年に何と9歳でコンサートを行ったそうです!

 

 

 

 

 

さて、今回、私が16年ぶりにブラチスラヴァを再訪したいと思ったのは、スロバキアの名物料理のハルシュキとスロバキアワインをまた楽しんでみたい、と思ったからです。

 

(写真)ハルシュキとスロバキアワイン白&赤。ニョッキに山羊のチーズが掛かっていてめっちゃ美味い!東京ではほとんどお目にかからないスロバキアワインを味わえるのも嬉しい!

 

(写真)デザートもいただきました。ホームメードのピエロギ、プラムソース。その土地ならではのデザートを楽しむのも旅の醍醐味ですね!

 

 

 

ウィーンはウィーン市内だけでなく、郊外にも沢山見どころがありますが、列車で1時間で行けるブラチスラヴァも風情があってお勧めです。ウィーンに行かれた時のエクスカーションの選択肢として、ぜひご検討ください!

 

 

 

 

 

そして、この日の夜は前日に続いてオペレッタを観に行きました。ウィーン市立公園に像があるくらいオーストリアでは有名なオペレッタ作曲家ですが、日本ではほとんど知られていません。その作曲家によるとても珍しいオペレッタ。次の記事で!

 

 

 

 

 

 

 

(追伸)本日9月2日(土)は秋の東京のコンサートの開幕、サントリーホールに山田和樹/日フィルのウォルトン・プロを聴きに行きました。

 

ウォルトン/交響曲第2番が目的で行きましたが、不安と焦燥に駆られたような第1楽章、不思議な魅力に溢れた音楽で最後にめくるめく陶酔で盛り上がる第2楽章、厳しいパッサカリアの先に最後ほんのり希望を見せる第3楽章と、ウォルトンの傑出した作曲の妙を大いに堪能しました!

 

ウォルトンは交響曲第1番が大好物ですが、この難解で晦渋と言われる第2番も、私にはかなりの傑作に思えます。何というか和声やリズムのセンスが良くて、難しい構成や展開の中にも分かりやすさを残していて聴きやすい。珍しい作品を演奏していただいて、大いに感謝です!

 

 

そして、交響曲第2番の前に演奏されたウォルトン/戴冠式行進曲「宝玉と勺杖」。エリザベス女王の戴冠式のために作曲された曲で、今日は昨年亡くなられたエリザベス女王の追悼で演奏されましたが、これが見事なまでに夢と期待感、イギリス王室の荘厳さを表した素晴らしい曲!

 

中でも時おりチャーミングなニュアンスの旋律も出てくるところがいい!クリュッグ(シャンパン)好きなエリザベス女王が入院中にも関わらずクリュッグこっそり持ち込んだというお茶目な逸話、イギリス国民から愛されたエリザベス女王のことを思い出しました。本当に素敵なコンサートでした!

 

 

(写真)そして終演後はお約束でブリティッシュパブで一杯(ホブゴブリンIPA)。実はウォルトン/交響曲第2番が斬新な曲なので、最初は久しぶりにモダン・ブリティッシュを食べに行こうか?と思っていましたが、戴冠式行進曲「宝玉と勺杖」を聴いたら、すっかりパブの気分に、笑。エリザベス女王を偲んで献杯しました。

 

(写真)続いてフィッシュ&チップスとホブゴブリン・ルビーダーク。こうしてケチャップやヴィネガーと並べると、いかに巨大なフィッシュなのかが分かると思います。と思ったら、写真だとやっぱりあんまり伝わらない!笑 後ろのイスと比べるのが良いか?とにかく30cmはある大物です。ビールも2パイントいただいて、ご機嫌!素敵な週末となりました!