(今年アップを控えていた記事その3)今年GWの旅行の続きです。広島県の次は、お隣の岡山県を旅しました。子供の頃に高松に行くのに、宇高連絡船で素通りしたことのある岡山。初めて観光するので、とても楽しみです。

 

 

 

 

 

5月3日(火・祝)

 

岡山1日目。この日は前日の尾道(広島県)から近い、電車で1時間少しの倉敷を周りました。有名な風情のある歴史的建造物のまち。とても楽しみです。

 

 

 

 

(写真)倉敷の美観地区のまちなみ。とても風情と情緒があります。2時間ぐらいたっぷり歩きましたが、大いに魅了されました。

 

倉敷民芸館には、あのドイツの建築家ワルター・グロピウスが訪れて、「この國全体の文化の重要な保護者である」と伝えたそうです。

 

 

(写真)ランチは倉敷みそかつ定食。とても美味しかったです!

 

(写真)本町通りを登ったところにある阿智神社。しめ縄がとても立派でした。

 

 

(写真)お約束で、くらしき川舟流しに乗りました。船からの景色では、両岸に座る観光客のみなさんが楽しそうで、こちらまで幸せな気分になります。

 

(写真)大原本邸。倉敷の発展に大きな貢献をしてきた大原家の邸宅です。入口に大原家当主の言葉が紹介されていましたが、「7から8割の人が賛成することはするな」という言葉が印象的でした。

 

(写真)倉敷デニムストリートでは、まさかの「デニムまん」が売られていました!ドラクエのスライムを連想しますが、この後、キングスライムに変身したりして?笑

 

(写真)フルーツ王国の岡山ならではのももパフェ。さっぱりした甘さで美味しい!

 

 

 

(写真)児島虎次郎/和服を着たベルギーの少女。有名な大原美術館も観に行きました。絵画の収集でも活躍した児島虎次郎ですが、自らの作品も全く見事で、他の印象派の絵に劣らない、と思いました。

※大原美術館で購入した絵葉書より

 

(写真)ジョヴァンニ・セガンティーニ/アルプスの真昼。ヨーロッパの大きな美術館でも1点の展示に留まるセガンティーニが、大原美術館にあるのにはびっくりしました!大のセガンティーニ好きなので嬉しい限り。この他、コッチ、グレコ、モネなどの絵が素晴らしかったです。

 

 

 

(写真)夕食は倉敷煮干しラーメン。この他、倉敷ぎょうざもいただきました。東京もラーメン激戦区でレベルが高いですが、国内旅行でいただく地元のラーメンはどれも鉄板に美味しいです!

 

(写真)この日のお土産は倉敷で有名な和菓子屋さん、橘高堂のむらすずめと調布ときび団子。

 

 

 

 

 

5月4日(水・祝)

 

岡山2日目。この日の前半は、雲海のお城で有名な備中松山城に行きました。日本一高い山城ということで、最寄りのバス停から山道を20分くらい登ってお城に到着しました。この清々しいアプローチも魅力です。

 

 

(写真)備中松山城の城壁。何と、NHKの2016年の大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像に使われていたそうです!

 

(写真)備中松山城の天守。2階建ながら3階建てのように見えるユニークな造り。壁が薄く戦いは想定していなかった、ということでした。

 

このお城は以前に荒れた状態で見つかりましたが、地元の願いで修復されたそうです。修復では地元の学生がボランティアとなり、男子学生は瓦5枚(力のある男子学生は10枚)、女子学生は1枚を山道を登って運んだそうです。瓦1枚にも地元の方々の願いが込められている。こういうことを聞くとより感動できますね!

 

 

(写真)この日特別に公開していた二重櫓から見る本丸

 

 

(写真)城主の登城心得の案内札。上が行き、下が帰りにあった案内です。

 

 

備中松山城では、上の写真のように、城主からの言葉の書かれた立札が、場面場面で出てきます。

 

ところで城主って、誰?実は…、

 

 

(写真)備中松山城の城主の猫、さんじゅーろー!

 

何と、にゃんこが城主なんです!笑笑笑 その名は「さんじゅーろー」!

 

観光客に大人気で、撮影会が大賑わいで展開されていました。

 

 

 

さて、盛り沢山だった備中松山城の観光を終えて、麓の高梁のまちを巡ります。

 

 

(写真)頼久寺の雰囲気のある庭園。私の場合、どうしても忙しい旅となってしまいますが…、こういうところでお茶でも飲みながら、1時間くらいゆっくりしてみたいものです。

 

(写真)格子の家屋が素敵な高梁のまち。コンテストをするなど、保存に向けた工夫がなされていました。

 

(写真)ランチはインディアントマト焼きそば。以前に高梁市で給食のメニューだったものをアレンジした一品。美味しかったです!

 

 

 

そして、午後は岡山に帰って、岡山城と後楽園に行きました。

 

 

(写真)岡山駅前の桃太郎像。auのコマーシャルにも登場しますが、日本の歴史でも屈指のヒーローですね。

 

(写真)岡山城。「烏城」と呼ばれていますが、確かに烏(からす)のように黒い!岡山城と浅野川の風情のある景色が素晴らしかったです。

 

 

 

(写真)後楽園。兼六園(金沢)、偕楽園(水戸)と並んで、日本3名園です。名君と言われた池田長政公が造りました。離れの庵が多かったり、楽しませる工夫がいろいろあって見応えがありました。能の舞台まで!

 

 

(写真)夕食は岡山のソウルフード、デミカツ丼。デミグラス・ソースがご飯に合うのか、食べる前はちょっと心配でしたが、全然行けました!

 

 

 

 

 

5月5日(木・祝)

 

岡山3日目。この日は桃太郎伝説で有名な吉備路をレンタサイクルで楽しむことにしました。お天気は見事に晴れ!自転車に乗るのは大学に自転車で通っていた時以来なので30年ぶりでしたが、ちゃんと乗れました、笑。

 

 

 

(写真)れんげ畑越しに見る備中国分寺。れんげの花が美しく、正に極楽浄土です。地元の青年たちのアイデアでれんげ畑を作った、という由来が紹介されていました。素敵な取り組みですね。

 

(写真)備中国分寺の五重塔。写真掲載は控えますが、この日は特別に1階の部分が開けられていて、4つの菩薩さまを直に観ることができました!

 

 

 

(写真)造山古墳。国内4番目の大きさで、仁徳天皇陵よりは小ぶりですが、自由に出入りのできる日本最大の古墳、ということでした。

 

 

 

(写真)備中高松城址。沼地が広がり、本当に平城だったんですね。ちなみに蓮が植えられていましたが、清水宗治公にちなんで「宗治蓮」と呼ばれているそうです。

 

ここ備中高松城を秀吉軍が攻め入るも、この沼地に苦労して撤退した。そして、逆に沼地を逆手に取って、近くの川から水を引いて水攻めにした、というのがよく分りました。

 

 

(写真)秀吉は黒田官兵衛の助言により、突貫工事で土手を設けて、近くの川から水を引いて湖を作り、備中高松城を兵糧攻めにしました。その土手の始まりの跡です。分りにくいですが、写真中央、地面から少し盛り上がっている部分です。ほとんど、ブラタモリの様相、笑。

 

 

(写真)清水政宗公の首塚と辞世の句碑。秀吉の水攻めに打つ手がなく、自らの切腹により5,000人の家来の命を助けたと言われる名君。胸が熱くなりました。

 

 

私はNHK大河ドラマの戦国時代ものが好きで、2014年の「軍師官兵衛」も大いに楽しみましたが、最も印象的だったのが、本能寺の変により、光秀が信長を討ったという一報が入った時、途方に暮れる秀吉(竹中直人さん)に官兵衛(岡田准一さん)が言い放った「殿の御武運が開けましたぞ!」のセリフ。

 

その後の安国寺恵瓊との合意、清水宗治の見事な切腹、有名な大返し、秀吉が光秀を破った山崎の合戦と一連の流れも含め、大いに魅了されましたが、その舞台である、備中高松城址を訪れることができ、感無量でした!

 

 

 

(写真)吉備津神社。桃太郎のモデルとされる吉備津彦命を主祭神とする県内最古の大社です。

 

(写真)吉備津神社の長~い回廊。この奥にも見どころがいろいろありました。

 

(写真)吉備津神社の近くのお茶屋さんで、お約束で吉備団子をいただきました!桃太郎の本場の吉備団子、鉄板に美味しかったです!

 

 

(写真)夕食は岡山名物のエビメシ。ビールにも良く合って絶品でしたが、実はエビメシの元祖は東京は渋谷のお店なんだそうです!東京と岡山の絆を感じました。

 

 

 

 

 

5月6日(金)

 

岡山4日目。この日は和気(わき)、日生(ひなせ)、備前と、岡山県の東側の観光地を巡りました。

 

 

まずは岡山から電車で30分の和気に行きました。ここには藤の花で有名な公園があります。

 

 

(写真)和気神社

 

 

(写真)和気藤公園。毎年GWが見頃ですが、今年の藤の花は終わりが早かったそう…。しかし、まだ少し残っていました!風に吹かれる藤が美しい!

 

ここには、全国各地から、いろいろな種類の藤が集められていて、同じ藤の花でも、形や長さが様々なことがよく分かりました。

 

 

 

続いて、和気から電車で1時間の日生に移動。このまちは美味しい牡蠣が取れるそうで、「カキオコ」という牡蠣の入ったお好み焼きでまち興しをしています。

 

 

(写真)カキオコのポスター。カキオコに対するまちの方々の熱い気持ちが伝わってきます。

 

(写真)カキオコと生ビール。端も包んで最後に蒸し焼きにするため、中はふっくらして抜群の美味さ!①醤油付け→②醤油付け&山椒→③ソース付け→④ソース付け&七味唐辛子の順番で食べるのも、違いを楽しめていい感じ!

 

 

当初はカキオコだけ食べて、備前に移動する予定でしたが、山の上に、海の見える丘公園があるのを見つけました。行ってみましょう!途中山登りの時間が思ったよりも長くて、少し焦りましたが…、頂上には絶景が待っていました!

 

 

(写真)日生湾の島々が大きく見えて、牡蠣の筏が並ぶ風景が素晴らしい!尾道の千光寺山から見る尾道水道の景色に匹敵しますね。海の見える丘公園まで徒歩20分かかって、なかなか着かないところも含めて良かった!笑

 

カキオコを食べに寄っただけの日生でしたが、素晴らしい滞在となりました!なお、カキオコの旬は冬なので、また冬の季節に立ち寄りってみたいものです。

 

 

 

さて、この日の最後は、日生から電車で20分の備前(伊部)に移動しました。もちろん備前焼が目当てです!

 

 

(写真)まずは駅前の備前焼ミュージアムで勉強しました。備前焼は秀吉の大茶会で賞を取ったり発展しましたが、一度は瀬戸ものなどに押されて廃れました。

 

しかし、鎌倉時代〜室町時代の緋色の古備前を復活させて再度隆盛したそうです。どんな風にして、備前焼独特の色や模様が付くのか、非常に良く分かりました。

 

 

(写真)備前焼の窯の塔。

 

 

(写真)備前のメインストリート。道の両側にお店が沢山あり、備前焼が沢山並べられていて圧巻でした!あれも欲しい、これも欲しいと、目移りしますね。

 

 

 

 

(写真)三津神社には七福神のほか、動物たちの備前焼きが沢山あって、とても惹かれました。

 

(写真)今回の旅行のMyお土産は備前焼のぐい呑み。備前焼らしい橙色(左)と青みの入ったもの(右)の2種類。週末の我が家での夕食では、これらに日本酒を継いで楽しんでいます。こういうのはお酒好きには堪らない幸せ!

 

 

 

3つのまちを楽しんだこの日。最後は岡山に帰って、岡山で評価の高いお寿司屋さんに夕ご飯を食べに行きました。

 

 

(写真)特上にぎりと酒一筋吟醸生(岡山の地酒)。岡山はままかりと黄ニラが名物です。本ブログで何度叫んだか分りませんが、お寿司には日本酒一択です!新鮮な魚介類も美味しい!

 

(写真)締めは岡山ちらし。ばら寿司も岡山の名物です。地酒と合って、めっちゃ美味しい!

 

 

私はお寿司は東京よりも国内旅行に行った時に、地元のネタのお寿司と地酒のコンビネーションを存分に楽しむようにしていますが、今回も最高でした!詳しくは伏せますが、ここで素敵な出会いもありました。旅行のいい思い出になりますね。

 

 

 

ということで、初めての岡山観光を存分に楽しんだ4日間でした!以上で広島・岡山と楽しんできたGWの国内旅行の記事を終わります!