トン・コープマン/アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団のバッハ/ミサ曲ロ短調を堪能した後、友人と今年の秋のボルドーの一発目となるワインを飲みに行きました。

 

いただいたのはシャトー・アンジェリュス1998。ボルドーはサンテミリオンの最上位のシャトーです。1998年はボルドー右岸の当たり年。20年熟成して、そろそろ飲み頃を迎えているはずです。

 

 

 

(写真)シャトー・アンジェリュス1998。幸せの鐘の鳴るワイン。

 

 

 

色は紫の要素が後退し、美しいルージュ。中央もクリアになってきて熟成を感じますが、縁はそれほど薄くなっていたり、茶やオレンジが入ったりしてはいません。ほとんど美しい宝石のような印象です。

 

香りは小豆のような甘い香り、そしてプラム、いちじくなど熟した果物の香り。トリュフの香りも混ざっています。複雑さもありつつ、全体的にはとても気品のある香りです。

 

味は非常に滑らかで、旨味が十分。酸味やタンニンなどバランスが非常によいワインです。

 

 

全体的にはメルロとカベルネ・フラン主体の右岸のワインですが、ポムロルというよりは、やはりサンテミリオンという印象を持ちました。いま正に飲み頃、あと5年以内に飲んだ方がいいように思いました。

 

 

もののシャトー・アンジェリュス1998、見事な素晴らしいワイン!芸術の秋の開幕を告げる鐘の音、非常にエレガントで美しいワインでした!