群馬交響楽団の定期演奏会を高崎まで聴きに行ってきました。
群馬交響楽団第554回定期演奏会
(高崎芸術劇場 大劇場)
指揮:飯守 泰次郎
ヴァイオリン:竹澤 恭子
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ブラームス/交響曲第2番ニ長調
(写真)高崎芸術劇場。新しく美しい劇場です。今回2回目ですが、ガラス張りの綺麗な四角の建物、スタイリッシュな内装、駅から歩いて行って右側に立地しているところなど、やはりフランクフルト歌劇場に雰囲気が似ています。
あれっ!?フランツさん、またどうして高崎まで?
はい。私は基本的にコンサートを聴きに行くかどうかは、プログラムを見て判断しています。最近は定期会員になったりもしていますが(理由は年間プログラムが秀逸かつ好みで、オケ自体が素晴らしいから ⇒ N響、都響、読響、バッハ・コレギウム・ジャパン、紀尾井ホール室内管弦楽団)、基本はプログラムしだい。
その中でも、めっぽう弱い(とても惹かれる)のが、今回のブラームスの2曲を並べたプログラムです。理由は、
①2曲ともブラームスがオーストリア南部、ヴェルター湖畔のペルチャッハで書いた曲だから
②2曲ともニ長調で書かれた、明るく伸びやかな曲だから
③2曲とも名曲で、豊かな自然を感じ、心に沁みる素晴らしい旋律の宝庫だから
高崎には一昨年にエルガー/神の国、昨年にラザレフさんのロシアものコンサートを聴きに行きましたが、実は東京からかなり近く、さっと聴きに行けることが分かりました。大好きなブラームス2曲を聴くのに、何の躊躇もありませんでした。
(参考)2018.9.23 大友直人/群響/群響合唱団のエルガー/神の国
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12407205027.html
(参考)2019.10.26 アレクサンドル・ラザレフ/群響のグラズノフ&プロコフィエフ
https://ameblo.jp/franz2013/entry-12539639680.html
前半はヴァイオリン協奏曲。竹澤恭子さんのヴァイオリンがとにかくよく響いて、聴き応えのあるブラームス。オケは恰幅の良いテンポ、特に意欲的な表現付けがあった訳ではなかったように思いましたが、群響の豊かな響きを堪能できた充実の時間でした。
後半は交響曲第2番。ブラームスの4つの交響曲の中で、一番好きな曲です。こちらもゆっくり目のテンポで悠々と進めるブラームス。何というか、陽光の中、ヴェルター湖畔を老ブラームスがゆっくり散歩している。そんな雰囲気の2番でした。
飯守泰次郎さんと竹澤恭子さんと群馬交響楽団のコンサート、ブラームスのニ長調の響きを楽しめた素敵な時間でした。群響はいつ聴いても、東京のオケとはまた一味違った豊かな響きを感じます。そして、高崎の観客のみなさまが、心の底から群響を楽しみに来ている雰囲気がとてもいいですね。今年で創立75周年。ますますのご発展をお祈りしています!
(写真)いつも愛くるしいぐんまちゃん。私が高崎に行って、コンサートを聴くだけで終わる訳がありません(笑)。今回はパッと行ってパッと帰ってきたので滞在は時間は限られましたが、それなりに楽しめました。次の記事で!