昨日11月21日のパトリツィア・コパチンスカヤさんのヴァイオリン・リサイタルの記事をもって、夏の旅行記は終了しました。全部で31本の記事となりましたが、11月下旬に終えることができたので、まずまずのペース。

 

今回は旅のまとめと振り返り、今後に向けて、について個人的な備忘録として書きます。

 

 

 

(1)旅のまとめ

 

今回の旅程をまとめると、以下の通りです。

(個別の記事は以下のテーマの箱にて)

https://ameblo.jp/franz2013/theme-10110215261.html

 

 

2019年

 

8月9日(金)

(フライト)

◯ウィーン観光その1(OLGA WISINGER-FLORIAN展@レオポルト美術館)

◯ウィーン観光その2(Vienna 1900展@レオポルト美術館(2回目))

◯バーデン観光その1(カール・ツェラーの住居&最後の家)

◯カール・ツェラー/小鳥売り(バーデン市立劇場@ゾンマーアレーナ)

 

10日(土)

(ウィーン → ザルツブルク)

◯ザルツブルク観光その1(大聖堂のオルガン&モーツァルト像)

◯マンゼ/ピエモンテージ/MOSのモーツァルト・マチネ(ザルツブルク音楽祭)

◯ヘンデル/アルチーナ(ザルツブルク音楽祭)

◯ケルビーニ/メデア(ザルツブルク音楽祭)

 

11日(日)

◯バート・イシュル観光その1(カイザーヴィラ&写真博物館)

◯バート・イシュル観光その2(レハールヴィラ&聖ニコラウス教会)

◯レハール/クロクロ(バート・イシュル・レハール音楽祭)

 

12日(月)

◯アッター湖観光(アッター湖周遊&マーラー交響曲第3番&クリムト)

◯モーツァルト/イドメネオ(ザルツブルク音楽祭)

◯アルカーディ・ヴォロドスさんのピアノ・リサイタル(ザルツブルク音楽祭)

 

13日(火)

(ザルツブルク → ザンクト・ヴォルフガング)

◯ザンクト・ヴォルフガング観光その1(イム・ヴァイセン・レッスル)

◯ラルフ・ベナツキー/白馬亭にて(バート・イシュル・レハール音楽祭)

 

14日(水)

◯ザンクト・ヴォルフガング観光その2(シャーフベルク山&登山鉄道)

◯オッフェンバック/パリの生活(バート・イシュル・レハール音楽祭)

◯ザンクト・ヴォルフガングの地元の楽団のオープン・エア・コンサート

 

15日(木)

(ザンクト・ヴォルフガング → ウィーン)

◯ウィーン観光その3(フンダートヴァッサーハウス&クンストハウスウィーン)

◯レハール/微笑みの国(メルビッシュ湖上音楽祭)

 

16日(金)

◯ウィーン観光その4(ラントマン&フォルクス庭園&美術史美術館&ジントニック)

◯バーデン観光その2(バーデンまち歩き&ベートーベンハウス&クーアパーク)

◯レハール/ジプシーの恋(バーデン市立劇場@ゾンマーアレーナ)

 

17日(土) 

(ウィーン → ザルツブルク)

◯リッカルド・ムーティ/ウィーン・フィルのヴェルディ/レクイエム(ザルツブルク音楽祭)

◯オッフェンバック/地獄のオルフェ(ザルツブルク音楽祭)

◯ジョルジュ・エネスコ/オイディプス王(ザルツブルク音楽祭)

 

18日(日)

◯ザルツブルク観光その3(モーツァルトの住居&レオポルト・モーツァルト生誕300周年)

◯ラファエル・ピション/MOSのモーツァルト・マチネ(ザルツブルク音楽祭)

◯ヴェルディ/シモン・ボッカネグラ(ザルツブルク音楽祭)

◯パトリツィア・コパチンスカヤさんのヴァイオリン・リサイタル(ザルツブルク音楽祭)

 

19日(月)

(フライト)

 

 

音楽は、オペレッタ7回、オペラ5回、コンサート4回、リサイタル2回と、どれも素晴らしい公演でした!オペレッタを観た回数の方がオペラよりも多いところに、私の好みが出ていますね、笑。

 

そのオペレッタはどれも楽しい公演でしたが、大好きなラルフ・ベナツキー/白馬亭にて、を再び観ることができたのは大いなる感動でした!レハール/クロクロ、そしてジプシーの恋を初めて観ることができたのも嬉しい。そして、生誕200周年のオッフェンバック/地獄のオルフェを、ザルツブルク音楽祭で観ることができたのも貴重でした。

 

オペラでは何と言っても初めてとなるエネスコ/オイディプス王、そしてケルビーニ/メデアを素晴らしい演奏と演出で観ることができ、大きな思い出となりました。ヴェルディ/シモン・ボッカネグラはさすがザルツブルク音楽祭、鉄板の素晴らしさでした!

 

コンサートはリッカルド・ムーティ/ウィーン・フィルのヴェルレク、2回のモーツァルト・マチネが素晴らしく、当初の予定にはなかったザンクト・ヴォルフガングの地元の楽団も、とても楽しいコンサートでした。リサイタルは幻のピアニスト、アルカーディ・ヴォロドスさんのスクリャービン、パトリツィア・コパチンスカヤさんのエネスコは最高の聴きものでした。

 

 

 

(2)旅の振り返り

 

 

(良かった点)

 

 

①旅程

 

今回の旅もまずは旅程を上手く組めた、そのことに尽きます。

 

ご覧いただいてお分かりのように、今回の旅はオーストリアのみとなりました。始めはバイロイト音楽祭(ドイツ)なども考えましたが、オーストリアのオペレッタの演目がとても良く、さらにザルツブルク音楽祭も充実のラインナップだったので、「これは日本オーストリア友好150周年もあるので、全てオーストリアで旅程を組もう!」、と比較的早い段階からオーストリアだけに行くことに決めました。

 

そしてここは大いに強調したいのですが、ザルツブルクはもとより、バート・イシュル、バーデン、メルビッシュでオペレッタを存分に楽しむ旅程を組んだのは…、

 

私のオーストリアへの愛に他なりません!

 

今回の旅でもオーストリアの方々が、どれだけオペレッタのことを愛していて楽しんでいるのか、十二分に体感することができました。これも日本オーストリア友好150周年の大きな思い出になりました。

 

 

 

②組み合わせる楽しさ

 

私の旅行の常ですが、ツアーではなく、個人旅行なので、イベント、フライト、ホテル、観光、移動、レストラン、寄り道(笑)など自分で自由に旅程を組めます。個々の出来事ももちろん楽しいですが、組み合わせることによって、より特別な思い出を作ることができます。

 

今回も、ザルツブルクでのモーツァルトの住居→モーツァルト・マチネはいつものお約束の流れでしたが、バーデンでのカール・ツェラーの住居&最後の家→小鳥売り、バート・イシュルでのレハールヴィラ→クロクロ、アッター湖→イドメネオ(ネプチューンつながり)、エネスコ/オイディプス王→コパチンスカヤさんのエネスコなど、つながりのある旅程を組むのは本当に楽しいですし、また、旅好きとしての腕の見せどころです。

 

そんな中でも、ザンクト・ヴォルフガングで、ホテル・イム・ヴァイセン・レッスルに宿泊して、そのホテルを舞台としたオペレッタであるラルフ・ベナツキー/白馬亭にて、を観たことは、もう一生ものの思い出となりました!翌日にホテルの前で地元の楽団が白馬亭にてのメドレーを演奏してくれたことも含め、オペレッタ好きとして、とっても嬉しい旅となりました。Im Weißen Rössl am Wolfgangsee ~♪

 

 

 

 

 

(写真)ホテル・イム・ヴァイセン・レッスル。素晴らしかった宿泊、オペレッタ、そして地元の楽団のコンサート。最高の思い出をありがとう!

 

 

 

③オーストリアのビール祭り

 

今回の旅も観劇を中心に旅程を組みましたが、夜遅くまでの公演が多かったので、夜に食事を楽しむ機会は限られました。そこで活躍したのは、夏場ということもあり…、

 

ビール!(笑)

 

観劇で火照った体をクールダウンするのは最高の飲みものですし、夜に軽くサンドイッチをパクつきながらのお供としても抜群です。せっかくオーストリアに来たので、全てオーストリアビールを選びました。オーストリアというとワインのイメージの方が強いですが、ビールも本当に美味しいんです。

 

ということで、今回の旅で楽しんだオーストリアビールのまとめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真)今回の旅で楽しんだオーストリアビールの数々

 

 

あれ!?このビールのラインナップに、ウィーンで最もメジャーなビール、オッタークリンガーがありません?

 

そうなんです。ウィーンには夜遅くに帰ってきて、遅い時間にオッタークリンガーを売っているお店が最寄りになかったので、取りこぼして、少し残念に思いました。

 

しかし、最後にオッタークリンガーに出逢うことができました!帰りのフライトの中で!(笑)

 

 

 

(写真)帰りのフライトの機内で出てきたオッタークリンガー。もしかして、あるかな?と、ちょっぴり期待してましたが、本当に出てきて、めっちゃ感動しました!

 

 

 

(反省点)

 

前回のGWの旅行に続いてありません。極めて順調で快適、感動に溢れた旅でした。一点、強いて挙げるとすれば、当日の気温が低く、風が強かったため、シュネーベルク山に登りに行けなかったこと。ただし、お天気は自分の力でコントロールできないので、こればかりは仕方ありません。またチャンスはあるでしょう。

 

 

 

(3)今後に向けて

 

 

①ドイツ語を鍛える。

 

今回はオペレッタを楽しむ機会が多かったですが、そうなると、要求されるのがドイツ語のヒアリング力。予習でカバーできる歌の場面はいいのですが、やりとりの場面は必ずしも筋書き通りではないので、その場で理解しなければいけないのです。

 

知っている単語を何とか拾いながら、ぼちぼち分るシーンもありますが、役者さんが何か面白いことを言って、観客がドッカンドッカン受けているのに付いていけない時の寂しさ・悔しさと言ったら…。

 

なので、これは改めてになりますが、ドイツ語をしっかり勉強していくことにしました。冬の旅行でNYを旅行してミュージカルを沢山観て、その時の「今後に向けて」で英語を鍛えることを書きました。その後1月~9月までラジオでずっと英語を勉強してきていて、かなり手応えを感じています。なので、英語はいったん終了。今後はドイツ語の訓練に集中したいと思います!

 

 

 

(写真)私のドイツ語の勉強はNHKのラジオ。毎週木曜・金曜の応用編を欠かさず聞くようにしています。

 

 

 

②ヨーロッパのジンを楽しむ。

 

今回の旅は、羽田空港でジントニックを楽しんでのスタートとなりましたが、なぜかザンクト・ヴォルフガングやザルツブルク、ウィーンでもジンを飲んだり、お土産として買ったりする機会に恵まれました。ご存じの通り、ジンと言えばすぐにロンドンを思い浮かべますし、その原型として、オランダのジュネヴァが有名ですが、オーストリアのジンというのは日本ではあまり聞きません。

 

しかし、ジンは必ずしもロンドンだけのものではなく、ヨーロッパ各国で作っているようです。フランス、イタリア、ベルギー、アイルランド、フィンランドなどなど。最近はクラフト・ジンの流行から、新しいジンも登場しているようです。ジンはボタニカルで香り付けしますが、そのボタニカルを各国ならではのものとすることで、その国のジンとしての個性が生まれるんですね。

 

オーストリアでジンに出逢ったのも何かの偶然。ならば!ということで、この際、ロンドン以外のヨーロッパのジンをいろいろ飲んでみようと思っています!

 

 

(写真)ザンクト・ヴォルフガングで偶然見かけたヴォルフガング湖のジンの広告。たまたま羽田空港でジントニックを飲んだ後、思わぬ展開を見せたオーストリアのジン。こういうサブストーリーを楽しむのも旅の醍醐味です。

 

 

 

ということで、以上の2点を今回の旅をきっかけとして、今後に向けて取り組みたいと思います。以前の記事でも書きましたが、旅はその時を楽しむだけでなく、その後も楽しめるもの。そして、人生を豊かにしてくれるものです。今回の旅では、旅のスペシャリスト、大先輩であるレオポルト・モーツァルト生誕300周年の特別な企画展も観ることもでき、ますます旅というものの素晴らしさを実感しました。今回の旅の経験やきっかけをしっかり活かして、人生を楽しんで行きたいと思います!

 

 

 

以上のまとめで今回の旅のシリーズの記事は終わりです。長きに渡り読んでいただき、本当にありがとうございました。みなさまの旅行や趣味、日々の生活で、何かの参考になれば嬉しいです。