オッフェンバック/パリの生活はめっちゃ楽しい舞台でしたが、この日はもう一つイベントがありました。バート・イシュルからザンクト・ヴォルフガングにバスで戻って、ザンクト・ヴォルフガングの地元の楽団のオープン・エア・コンサートを聴きました。

 

 

(写真)この日にコンサートがあることを知らせるビラ

 

 

 

 

 

(写真)ザンクト・ヴォルフガングに戻って、イム・ヴァイセン・レッスルでしばし休憩。イム・ヴァイセン・レッスルのアイスクリーム屋さんで買ったアイスクリームで腹ごしらえ。部屋から見える夕方のヴォルフガング湖も美しい。

 

 

 

 

 

(写真)オープン・エア・コンサートの場所はマルクト・プラッツとありましたが、何のことはない、イム・ヴァイセン・レッスルの目の前です。子供たちが譜面台をすり抜けて遊ぶのでヒヤヒヤします(笑)。

 

 

 

 

 

(写真)楽団はマーチで行進しながら登場。イム・ヴァイセン・レッスルの前にズラッと並びます。最初に楽団から挨拶がありました。ちゃんと英語にも訳してくれます。

 

 

 

(写真)子供たちが楽団を真似して行進して、ほとんどカルメンの第1幕状態(笑)。最初の方では、下の写真の通り、その子供たちが指揮者の目の前に座り、独り占めです(笑)。

 

 

 

吹奏楽でゆっくりした曲から行進曲までいろいろ演奏します。どれも素朴で楽しい曲。5曲目にワルツをやってくれましたが、ワルツはブラスでも雰囲気でますね~。音楽って素晴らしい!

 

そして6曲目にラルフ・ベナツキー/白馬亭にて、のメドレーをやってくれました!イム・ヴァイセン・レッスルの目の前で、そのホテルが舞台の音楽を聴く感動!お馴染みの“Im Weißen Rössl am Wolfgangsee”のテーマの旋律を、ちゃんとワルツから行進曲にしてくれてめっちゃ感動!

 

最後はアンコールでラデツキー行進曲。周りの観客も非常に盛り上がりました!しかし何このレベルの高さ!ザンクト・ヴォルフガングはザルツブルクに近いとは言え、人口3,000人ですよ?3,000人?ほぼ完璧で雰囲気ありまくりの演奏。この国の音楽は本当に凄い。

 

今回はザンクト・ヴォルフガングですが、オーストリアの他の小さなまちそれぞれに、きっと同じようにハイレベルな楽団があるんだと思います。その頂点にウィーン・フィルがある訳ですね。

 

 

 

 

 

(写真)音楽に合わせて行進したり、踊ったりしていた子供たち。2枚目の写真なんて、完全にワルツを踊っています。こんな小さな子たちなのに凄すぎる!(笑)

 

 

楽団の音楽も素晴らしかったですが、それだけでなく、小さな子たちが周りを回ったり、踊ったりしているのを見るのが楽しい!音楽を聴いて、きっといてもたってもいられないんでしょうね。1曲目が終わる時におしゃまな子が自然体でスカートを広げてお辞儀をするポーズをしていましたが、ちょっとドキリとしました(笑)。

 

そして、もう一人、バレエを習っていると思われる天才少女発見!曲に合わせて素晴らしい手と足の動き、曲の最後でターンを決めたり、素晴らしいパフォーマンス!この子はウィーン国立歌劇場まっしぐらですね!

 

 

 

私は今回の夏の旅行で、至高のザルツブルク音楽祭や珠玉のオペレッタを始め、計18公演の素晴らしいオペラやコンサートを楽しみましたが、このザンクト・ヴォルフガングの地元のアマチュアの方々の楽団のコンサートには、心の底からの楽しさを覚え、旅の中でも非常に印象に残りました。音楽の喜びを感じた飛び切りの体験でした!

 

 

 

素晴らしい楽団のコンサートの余韻のもと、少しお酒を飲みたくなりました。そうなると行き先は一つ。イム・ヴァイセン・レッスルのバーです!

 

 

 

(写真)”Die Weisse” Hefeweizen hell、地元の白ビールです。美味い!

 

 

 

(写真)Zirbenbrand(バート・イシュルのEdelbrand)。地元のスピリッツをいただくのも雰囲気ありますね。

 

 

 

バーではピアノの生演奏もありました。ピアノがしっとり弾かれていて、雰囲気があって、とても居心地のいいバー。

 

ピアノでは仔犬のワルツ、月の光、オッフェンバック!の舟歌、ナブッコのヴァ・ペンシエーロ、カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲などが弾かれていました。

 

アップライト・ピアノから素敵な音色。弾いている女性も雰囲気があって美しい。隣の席にいたイタリア人の家族ともちょっとした交流。夢見ごこちの素敵な時間でした。音楽とお酒とともにある人生は本当に楽しいです。