(夏の旅行記の続き) 旅行5日目。この日はザルツブルクからバスを乗り継いで1時間半のザンクト・ヴォルフガングへと移動しました。
ザルツカンマーグートの湖の1つにヴォルフガング湖がありますが、そのほとりのまちの代表格がザンクト・ヴォルフガングです。モーツァルトのお姉さんのナンネルが嫁いで移り住んだザンクト・ギルゲンと人気を二分するまちです。
どうしてこの日にザンクト・ヴォルフガングに来たのか?それはこのまちの名物ホテル、イム・ヴァイセン・レッスルに宿泊するためです。あのラルフ・ベナツキーの珠玉のオペレッタ「白馬亭にて」の舞台です!
(写真)イム・ヴァイセン・レッスルに到着。正面の壁に「白馬亭にて」の旋律が書いてあってテンションめっちゃ高くなりました!イム・ヴァ~イセン・レッスル・アム・ヴォ~ルフガングゼ~♪
(写真)ホテルにはラルフ・ベナツキーのプレートが。ラルフ・ベナツキー(1884-1957)はモラヴィア出身でオーストリアやドイツでオペレッタ作曲家として活躍しました。私が今年の4月にウィーンで観た”Meine Schwester und ich”もベナツキーの作曲です。
(写真)「白馬」という名前のホテルだけあって、至るところに白馬のモニュメントやプレートがありました。
(写真)イム・ヴァイセン・レッスルとヴォルフガング湖。本当に湖ギリギリに建物が建っていて、とても豊かな空間です。お子さんが何か呪文のような言葉を唱えながら、水鳥にエサを上げていました。
(写真)イム・ヴァイセン・レッスルはとてもロマンティックなホテル。ヴォルフガング湖の魚も名物料理です。
(写真)ホテルにはプールやデッキも付いています。対岸の山々の景色も雰囲気があって素敵ですね。
いやはや、このホテル自体が観光名所になっているだけあって、本当に素敵なホテルです!周辺も歩いてみましょう。
(写真)教区教会。ここは巡礼教会として知られ、内部もミヒャエル・パッハーの祭壇画など、素晴らしい造りです。
(写真)ザンクト・ヴォルフガングは雰囲気のあるホテルが建ち並んで本当にロマンティック。ザルツブルクと並んで、新婚旅行やカップルでの旅行で大いにお勧めします。なお、近くにシュヴァルツ・レッスル(黒い馬)というホテルも!(笑)
(写真)土産物屋さんを見て周るのも楽しい。何と、ヴォルフガング湖のジンまでありました!1つ買ってきたので、今度、ジントニックにして試してみようと想います。
(写真)そんなに大きなまちではありませんが、ちゃんとフィアカーまであります。
十分まち歩きをして、お腹が空きました。そろそろランチにしましょう。ランチはイム・ヴァイセン・レッスルのテラス・レストランで取ることにしましょう。
(写真)イム・ヴァイセン・レッスルのテラス・レストラン。レオポルトとピッコロ(「白馬亭にて」の登場人物)が迎えてくれます。湖がすぐそばでとてもいい雰囲気。
(写真)ErdaephelsuppeとTrumer Bier(ザンクト・ヴォルフガングのビール)
(写真)Saiblingfildt、ザンクト・ヴォルフガング湖の魚料理です。
(写真)レッセル・メランジェ。ホテルのロゴをあしらったチョコの付け合わせがまたいい!
食事もお酒も景色もサービスも最高!綺麗な湖、眼前に迫る対岸の山々、通り過ぎる遊覧船には楽しんでいる人たちが鈴なり、餌をもらいに来る水鳥。民族衣装が眩しい笑顔のサービスのみなさん。いい感じでBGMでかかるオペレッタ「白馬亭にて」の歌の数々。レストラン内には「白馬亭にて」の歴代の公演や映画の写真やポスター。いろいろな意味でこの世の楽園!
ニコニコしながら食事を楽しんでいたら、サービスの可愛らしい女性の方から声をかけられ、食事を通して結構いい感じでやりとりを楽しめました。私がどれだけこのホテルやオペレッタのことを愛しているのか、十分に伝わったようです。サービスしてもらって、チップも弾んでお互いに気持ちの良いやりとり。
私は実際に自分が会食でホストを務めたり、おもてなしをする側になることもあるので、レストランのサービスの方やフライトのアテンダントの方などの立場や気持ちがよく分ります。紳士的にふるまって、サービスをとことん楽しみ、相手に対する敬意が伝われば、自ずといいサービスを受けることができるものです。
ブログでコンサートホールやレストランでサービスが散々だった、とダメ出ししたり、愚痴る記事をたまに見かけますが、私が思うのは、いいサービスを受けられない人にはそれなりの理由がある、ということです。
さて、ランチもたっぷり楽しんだので、そろそろ観劇へと出かけましょう!
行き先は?
一昨日にレハール/クロ・クロを楽しんだバート・イシュルです。
演目は?
この流れなら一択ですね!演目はもちろんラルフ・ベナツキー/白馬亭にて。珠玉のオペレッタです。次の記事で!(続く)