アイルランド2日目。この日はダブリンから遠出することにしました。候補はいろいろありましたが、ダブリンから南西に100kmほどにある、中世アイルランドの中心都市キルケニーに行くことにしました。ビールのキルケニーが大好きなことが一番の理由です!(笑)

 

 

 

(写真)ダブリンのヒューストン駅から出発します。

 

 

(写真)列車の車内にて朝食。ブルーベリー・マフィン、ストロベリー・ヨーグルト、コーヒー。私がヨーロッパを旅行する時の朝食はだいたいこの組み合わせ。

 

 

 

 

(写真)ずっと平坦な道中。途中、車窓からは沢山の羊が!牛や黄色い花畑なども見えました。

 

 

 

 

(写真)キルケニーに到着。まずはここから坂を登って聖カニス大聖堂を目指します。

 

 

 

(写真)聖カニス大聖堂。大変風格があって立派で、雰囲気のある素晴らしい大聖堂!

 

11世紀に建てられたアイルランドで2番目に長い歴史を持つ大聖堂。キルケニーの町の名前の語源は、聖カニスの教会を表すゲール語、ということで、まちを代表する教会です。大聖堂の中に入ると、木組みの天井、重厚な内陣。壮麗ながら素朴な雰囲気もあるステンドグラスが素敵です。

 

スポットの見どころも沢山ありました。特にキテラーの石版が印象的。キルケニーの魔女アリス・キテラーは、とても裕福で教養があり、生涯に4度の結婚をし、夫達の偉大な財産を相続して長生きしたそうです。レドレード司教による魔女狩り追求時には、召使いの少女ペトロネラを火破りの身代わりにして生き延びたそうな…。

 

その他、長年受け継がれてきて、司教の即位に使われる聖キーランの椅子。生まれつき手足がなかったものの、ゲーリック王として善政を摂り、偉大な領主として語り継がれている アーサー・マクロマー・ガバナーの墓。4種類の大理石が美しかった聖堂の床。素晴らしい音色のデモがあったオルガンなどに魅了されました。

 

 

 

 

(写真)大聖堂の敷地にはアイルランドならではのケルト十字が!キリスト教がケルト古来の宗教と融合してできたもので、十字架に組み合わさった円形は、古来の太陽信仰を表わすとも、輪廻の思想を表わしているとも言われています。

 

 

 

(写真)ラウンドタワーは頂上に登れるようです。行ってみましょう!

 

 

(写真)途中はこんな感じ。かなり急勾配でキツかったですが、日頃から体を鍛えているのはこういう時のため。

 

 

 

 

(写真)頂上からの眺め。キルケニーの趣きのあるグレーのまちなみが壮観&絶景でした!3枚目はこの後に行く聖メアリー大聖堂のアップ。

 

 

 

 

(写真)ブラック・アビー 

 

続いて、ドミニコ派修道士達が来ていた黒い衣裳に由来するとされるブラック・アビー。重厚な外観。祭壇後塵には青と赤とオレンジがとても印象的なステンドグラスがありました。右手のステンドグラスも美しい。

 

 

 

(写真)聖メアリー大聖堂


ここは1843-1857年にかけて建築された新しい大聖堂です。祭壇の壁画とステンドグラス、金を施した天井が素敵。やはり茶の木の天井、立派なパイプオルガンもいいですね。

 

 

 

(写真)ロス・ハウス

 

1594年にキルケニーの商人ジョン・ロスによって建てられた家。キルケニーの昔の暮らしぶりを伝える住居です。個人の家にしては大きな庭がありましたが、綺麗な花々とともに、思いっきりネギが植えられていて、何か見てはいけないものを見てしまった気が(笑)。しかし、野菜を作るのも庭の大切な機能、と紹介の説明板があり、ホッとしました。

 

 

 

 

 

 

(写真)キルケニー城。立派な紋章。広~い庭がありました。

 

12世紀に建てられた城で、アイルランドの古城のなかでも、均整のとれた建築美で名高いお城だそうです。中を見学すると、図書室と居間が雰囲気あってとても良かったです。トリニティー・カレッジの図書館やダブリン・ライターズ・ミュージアムもそうですが、本は気持ちを豊かにしますね。

 

 

 

 

(写真)キルケニー・デザイン・センター。庭に可愛い小鳥がいました!

 

もともと1780年に建てられたキルケニー厩舎ですが、今は様々な民芸品を売っています。

 

 

 

さて、観光もしっかりできたので、そろそろランチと行きましょう。キルケニーを代表するパブ、何とさきほどの魔女アリス・キテラーが所有していたという、14世紀の歴史的な建物にあるキテラーズ・インに行きました。

 

 

 

 

(写真)キテラーズ・イン。何だかただごとではない雰囲気が(笑)。

 

 

(写真)キルケニーに来た一番の目的は、このビールのキルケニーを飲むことです!アイルランド・イギリスのビールの中では最も好きな銘柄。名前の由来のまちで飲むことができ感無量!遂にキルケニーでキルケニーを飲めた!長年の夢が叶った素晴らしい瞬間でした!

 

(写真)キテラーズ・トラディショナル・アイリッシュ・シチュー(羊と沢山の野菜)とキルケニー。もう美味いのなんの!

 

 

 

(参考)なお、こちらは私がどれだけキルケニー好きかの証拠の写真で、昨年7月に金沢に行った時にバーで飲んだキルケニーです。パブやバーでキルケニーが置いてあると、ほぼオーダーする大好きな銘柄。レッド・エールというジャンルのビールです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(写真)その他のキルケニーの風景。雰囲気のある小路があったりして、中世の歴史を感じるまち。一方でカラフルなお店がその中に溶け込んだりして、大いに魅了されました。最後の写真は昨日2軒目のパブで飲んだスミティックスの体験館。

 

 

 

 

 

(写真)帰りの列車の中で食べた、賞を受賞したというトリュフ・フェアリーのチョコ・ブラウニー。キルケニー城そばの青空市場(下の写真)で売っていました。これが4Euroとはお値打ち。めっちゃ甘くて美味しい!

 

なお、夕方で羊が家に帰る時間でしたが、車窓からワンコが羊を誘導している光景が見えて感動しました!ワンコ、GJ!

 

 

 

 

(写真)ダブリンのヒューストン駅に戻ってきました。駅の構内で自由に弾けるピアノを発見!それでは!と、軽く弾いてきましたよ~。何を弾いたのかは内緒(笑)。

 

 

 

ということで、キルケニーを楽しみ尽くした素晴らしいエクスカーションとなりました!キルケニーでキルケニーを飲む、という念願を果たせて大いなる達成感!幸せいっぱい、ホクホクの心で、この後ダブリンのとある場所に向かいましたが、これがまた感動的な展開に!次の旅行記で!(続く)