(NY旅行記の続き) ラジオシティのクリスマス公演、ロケッツの見事なラインダンスに大いに魅了されましたが、まだ夜まで時間があります。繰り返しですが、この日は大晦日、ブロードウェイのミュージカルの公演はありません。しかし、オフ・ブロードウェイでいいものを見つけました。あのブルーマンの公演です!(笑)

 

 

BLUE MAN GROUP

Astor Place Theatre

 

Creative

Created and Written by: Matt Goldman, Phil Stanton and Chris Wink

Set Designer: Kevin Joseph Roach

Lighting Designer: Brian Aldous

Costume Designers: Lydia Tanji and Patricia Murphy

 

※なお、Castはどこにも見当たりませんでした(笑)。

 

 

 

(写真)Astor Place Theatre。ブロードウェイのタイムズ・スクエア周辺ではなく、ニューヨーク大学の近くにあります。

 

(参考)ブルーマンの紹介動画

https://www.youtube.com/watch?time_continue=68&v=JekcfdPu8bg (2分)

※bluemanjapanの公式動画より

 

 

会場は倉庫をそのまま使っているような配管が剥き出しの雰囲気のある劇場。座席数はブロードウェイの劇場より一回り小さくて300人くらいでしょうか?舞台と客席がとても近いです。

 

 

始まりました!よくポスターなどで見かける、3人の顔面青塗りの男性が出てきました!最初はこの人たちはいったい何をするのだろう?という不思議な間が印象的。

 

と思ったら、太鼓など楽器を演奏し始めました!パーカッションの演奏はかなりの腕前です。パーカッションに続いては、ゴムホースの楽器を叩いて演奏。何と、ロッシーニ/ウィリアム・テル!ロッシーニの生誕地ペーザロまで観に行ったロッシーニ・イヤー2018年の聴き納めは、まさかのブルーマン!(笑)

 

「エリーゼのために」では途中の繰り返しの前のミレミレミレミレ…をエンドレスで続けます?お隣のブルーマンが体を押したら、ミシレドラ~♪、と次に進みました(笑)。これ宴会芸でいただき!(笑)

 

 

そして、その他にもいろいろなパフォーマンスを展開します。球をパクっとくわえるパフォーマンス。写り鏡のパフォーマンス。スマホのパスワード設定のギャグ。内視鏡のパフォーマンス。観客にロックのフリをマネさせるパフォーマンス、などなど。どれもめちゃ楽しい!

 

スマホのギャグは始まった当初はなかったと思うので、きっと年が経つごとに内容は変えて来ているのでしょう。お客さんに繰り返し来てもらうための工夫ですね。

 

中には、お客さんが加わっての、かなり斬新なパフォーマンスがありました。食卓のバナナを使ったパフォーマンスでは、食べたバナナが胃袋から出てくる凄い展開になりますが、何と、それを掻き集めて、協力してくれたお客さんへのお土産にしてしまう、めっちゃシュールな光景!(笑)

 

また、球をパクっとくわえるパフォーマンスでは、球を投げてもらった観客の手を高く上げて讃えるまではいいのですが、お礼に口の中で塊になった球を吐き出し、お客さんの手に(笑)。

 

 

いやはや恐ろしい限りですが、私がこのブルーマンの公演で気を付けたのは、とにかく青いペンキか絵具の色が服に付かないように、ということ。おそらく2階席までは飛んで来ないだろう、との読みから、座席は2階席を選択しました。しかし、実際に劇場に行くと、2階席の前方はかなり舞台に近かったので不安に(笑)。

 

パフォーマンスが始まると、何のことはない、ブルーマンたちは1階席の客席のあちこちを回るので、1階席には安全地帯はなく(笑)。「2階にして良かった!自分GJ!」とか思っていたら、何と!壁にむき出しに付いていた配管を使ってスルスルと上に昇り、2階席にも来てしまいました!(笑) ギャー!コート踏まれた~!(笑) でも青い色は付かなかった、ラッキー!

 

 

最後はトイレットペーパーのような紙が客席の後方から噴き出してきて大洪水に(笑)。大音響のなか、ブルーマンがそのトイレットペーパーの束をぐるぐる回して、ロックの大音響の中、照明がフラッシュのようにまたたいて、客席全体がカオスな状態に!めっちゃ凄いことになりました!もの凄い興奮と熱狂!

 

そして何と!大晦日の公演なので、ニューイヤーのカウントダウンが始まりました!私の2019年へのニューイヤーのカウントダウンはブルーマンでした(笑)。そして、最後のトイレットペーパーぐるぐるのカオスと打って変わって、最後はほのぼのと「蛍の光」の音楽が流されるお茶目さ!(笑) ラストは、ブルーマンがまた客席で誰か生贄を探す動きをして終わりました。もう来なくていいよ!(笑)

 

 

 

ブルーマン、めちゃめちゃ面白かったです!シュールな、ナンセンスな笑いの中で、アート作品も作ってしまう凄さ!これは素晴らしいエンターテインメントです!

 

そして、嬉しいお知らせが。今年の5月1日~6月2日に、東京は六本木で新しいブルーマンの来日公演があります!おそらく内容は私がNYで観たものに近いと思います。大いに楽しめること請け合い。ぜひ、観に行かれてみてください!

 

(参考)ブルーマンの今年の来日公演のウェブサイト

https://www.blueman.jp/