素晴らしかったベルギー奇想の系譜展。そして今晩はちょうど金曜の夜、飲まずに帰る訳ありません(笑)。ということで、ベルギーの幻想的な絵画の数々の余韻の残る中、迷わずベルギービールのビアカフェに直行しました。

 

 

(写真)ヒューガルテン・ホワイト

 

ベルギーにはロシュフォールやウェストマールなど修道院で造られる素晴らしいビール(トラピストビール)を始め、もう選び切れないくらいの個性豊かなビールが沢山あります。ただ、ビアカフェでベルギービールを飲むのは久しぶりだったので、この日はベルギービールの基本形となる銘柄を2杯いただきました。1杯目はヒューガルテン・ホワイト。コリアンダーシードとオレンジピールのアクセントのついた小麦から造られるホワイトビールです。夏場に飲むには持ってこいのビール、リエージュ風サラダといい感じでした。

 

 

(写真)レフ・ブロンド

 

2杯目はレフ・ブロンド。個人的に地球上で一番好きなビールです。もう何杯飲んだか数え切れません。以前は家でも2ダース単位で買って常備していました。もちろん、レフ・ブロンドを飲むための専用グラスのマイグラスもあります(笑)。う〜ん、この芳醇な香り、旨味とコクと甘い苦み!もうたまりません!ちょっといけない怪しげな雰囲気を醸しだしているのも、このビールの大きな魅力。ベルギー奇想の系譜展の数々の怪しくも魅惑的な絵を観た後に飲むのにちょうどいいビールです。よくその土地の料理とお酒が合うと言われますが、その土地の芸術とお酒もなぜか合うのは本当に不思議。お肉のベルギービール煮込みともとても合いました。

 

 

普段だったら、3杯目、4杯目…と、どんどんいっちゃうのですが、今宵はボスのトゥヌグダルスの幻視を観た直後。「大食」の罪を犯すと、窒息するまでワインを飲まされてしまう懲罰(下の写真の中段右側)が待っているという絵の印象が鮮明に残っていたので…、恐れをなして、早々に切り上げました(笑)。

 

(写真)ヒエロニムス・ボス工房/トゥヌグダルスの幻視