ウエスト・サイド・ストーリーの感動的な公演の余韻のもと、アフターはここしかない!、ということで、仲間とともにニューヨークの料理を楽しむことのできるレストランに行きました。

 

レニー(レナード・バーンスタイン)とウエスト・サイド・ストーリーの素晴らしい音楽・舞台に敬意を表して、アメリカ(カリフォルニア)のワインで乾杯しました。スパークリングワイン→白ワイン→赤ワインと3種類。普段、カリフォルニア・ワインを開けるチャンスがなかなかないので、貴重な機会です。

 

 

(写真)エルミタージュ・ブリュット2009(ロデレール・エステート)

 

スパークリングワインはエルミタージュ・ブリュット2009(ロデレール・エステート)。シャンパンのルイ・ロデレールがカリフォルニアで造る見事なスパークリングです。美しい黄金色、華やかな香り、コクのある飲み口、と3拍子揃った素晴らしいスパークリング。シャンパンに全く引けを取りません。既に熟成感があるので、今からでも十分楽しめますが、あと10年は余裕で美味しく飲めそうです。

 

 

(写真)クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ1997

 

白ワインはクロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ1997。20年もののカリフォルニアのシャルドネです。ウエスト・サイド・ストーリーは1957年初演、今年で60周年なので、そのちょうど3分の1の年齢のワイン。「ペガサスがひづめで大地を蹴ると、女神ミューズの神聖な泉が湧き出た。これがワインの誕生である。」というギリシャ神話のワイン創生に関わる文献から、ペガサスのラベルになったそうです。

 

色は黄金色ですが、オレンジの色調すらありした。香りはナッツ系の複雑かつ濃厚な香り、味はトロアマでほとんどソーテルヌのようですが若干酸も残っています。いや~、素晴らしく熟成した白ワインです!ちょっと寝かせ過ぎ?、とやや心配していましたが、他の方が2017年に飲んだ感想として「別次元のワインに変貌!素晴らしい!」をHPに上げられていてたのに勇気づけられました。正にその通りのワイン、有益な情報を本当にありがとうございます。でも、さすがに今がピーク終盤だと思うので、早々に飲んだ方が無難です。

 

 

(写真)クリスティーナ・ピノ・ノワール2007(マリマー・エステート)

 

赤ワインはクリスティーナ・ピノ・ノワール2007(マリマー・エステート)。ウエスト・サイド・ストーリーはラテンを感じさせる音楽も多いので、スペインの名門ワイナリーのトーレス家の長女、マリマー・トーレスさんがカリフォルニアで造る赤にしてみました。色は綺麗な赤、濃厚なベリー系の香り、味は酸味と甘みのバランスが良くとにかく美味しい。ブルゴーニュ赤の10年ものだと、まだパツンパツンで全然飲めない印象がありますが(私は15年くらいは寝かせます)、これは意外に熟成感があり、とてもこなれていて、もう十分美味しくいただけます。少なくとも、あと10年は楽しめそうです。

 

 

気のおけない友たちと、ワインをお供に前菜やお肉などニューヨークの料理を楽しみながら、ウエスト・サイド・ストーリーの素晴らしさ、今日の公演で感動したことや発見したこと、レニーがいかに凄いかなど、音楽や芸術について語らい、大いなる喜びを感じました。いずれも人が造り出す、芸術やワイン、料理の素晴らしさを改めて体感できた、思い出に残る一夜でした。