今年のGWは全く予定のない毎日。家でゆっくりピアノに向かい、1日6時間以上練習できました。取りかかっている曲の練習を進めたり、小曲を仕上げたり、新しい曲に着手したり。とても楽しい時間です。

 

ただ、5日間ピアノ以外の活動が全くないのもそれはそれで寂しいので…、昨日はワインをいただきました。春になったので、ブルゴーニュが飲みたくなり、フィリップ・ルクレールの1999年のジュヴレ・シャンベルタンを開けました。

 

このルクレールのワイン、出た当時は非常にパワフルなワインなので、すぐに開けてはいけない、と言われていたものです。1999年はブルゴーニュのグレード・ヴィンテージ。18年経ちましたが、果たしてどうでしょうか?

 

抜栓してグラスに注いでいただくと、ブルゴーニュの赤の華やかな香りが立ち込めます。ベリー系の香りが支配的というよりは、熟れた果実やドライフルーツのような香りがして、香りだけをとれば十分熟成してきているのが分かります。

 

色はまだまだ濃いバーガンディ・レッド。透明感はなく、非常に凝縮した感じです。縁にもまだ茶色は見えてなくて、クッキリハッキリしています。

 

味はさすがに18年経っているので、かなりこなれて来ていて飲みやすく、旨味を十分感じますが、一方で、まだガッチリとした構築感やきめの細かいタンニンも感じます。コート・ド・ニュイの力強いワインを飲んでいることを強く意識させます。もう十分に美味しく飲めますが、味だけを考えれば、あと5年か10年寝かせると、もっとこなれて美味しくなるポテンシャルを十分に持っている思いました。

 

パワフルなルクレールということもあるとは思いますが、グレート・ヴィンテージの1999年ならではの、非常に凝縮された、力強い1本と見受けました。1999年のブルゴーニュはまだ何本か熟成中で出番を待っているワインたちがいます。開けるタイミングこそ難しそうですが、今から本当に楽しみにしています。

 

美味しいブルゴーニュをいただいて、気分も高揚しました。さあ、今日も張り切ってピアノを練習しよう!