昨日のスカラ座はちょっと残念でしたが、ヴェルディの音楽の素晴らしさは改めて認識できました。ということで、今日はヴェルディが幼少の頃と成年の一時期を過ごした、ブッセートを訪ねてみました。

 ミラノからヴァイオリンで有名なクレモナを経て、2時間くらいでブッセートに到着。駅からまちの中心であるヴェルディ広場までは10分くらい歩きますが、その途中や周辺にヴェルディに縁のある建物が登場します。





(写真)サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会
※ヴェルディ生誕200周年のプレート


(写真)国立ジュゼッペ・ヴェルディ博物館(ヴィッラ・パッラヴィチーノ)
※ヴェルディの全オペラを辿る展示あり


(写真)オルランディ邸
※マルゲリータの死後、「ナブッコ」の成功により購入、新しい恋人ジュゼッピーナ・ストレッポーニと一時期住む



 いよいよまちの中心ヴェルディ広場に到着です。広場の周りには、ヴェルディ像やジュゼッペ・ヴェルディ劇場、バレッツィ邸などヴェルディに関する重要な施設がありました。



(写真)ヴェルディ像
※広場を見つめています。威厳があって素敵ですね!


(写真)ジュゼッペ・ヴェルディ劇場
※ムーティは2001年にここでファルスタッフを上演


(写真)バレッツィ邸
※ブッセートの資産家アントーニオ・バレッツィは少年ヴェルディの音楽の才能を認め支援。後にヴェルディはこの家に住むようにもなりました。


(写真)サン・バルトロメーオ教会とサン・トリ二タ礼拝堂
※この礼拝堂でヴェルディはバレッツィの娘マルゲリータと結婚



 バレッツィ邸ではヴェルディとバレッツィ家に関する展示がありました。案内の方に伺いましたが、バレッツィが死の床の際、ヴェルディはピアノを弾いて慰め、バレッツィの最後の言葉は”Mio Verdi ! Mio Verdi !”だったそうです。ヴェルディが各オペラの情景に囲まれた絵や、様々な作曲家の登場する絵(ヴェルディは自転車に乗っていて、ワーグナーは誰かから音叉を突き付けられていた!)などの展示があり、大変興味深かったです。

 ここで一つ問題が発生。せっかくブッセートまで来たので、ヴェルディの生誕地レ・ロンコーレ(ブッセートから約5km)とヴェルディの最後の家のあるサンターガタ(ブッセートから約3km)にも足を延ばそうと思い、観光案内所で自転車を借りようとしたところ、「冬は貸し出しはやっていません!」とのこと…。どうやら冬の時期は天候の悪い日が多く、また、この地域は霧が多いので、自転車の管理上、冬の貸し出しは避けているようです…。この日は快晴で霧もないですが、ルールなので仕方ありません。代わりにタクシーの連絡先を教えてもらいましたが、全く電話がつながらず…(なお、タクシーはこの地域で1台しかないようです)。

 やれやれ、困った困った…。(続く)