昨日はワーグナーのリエンツィに興奮の一夜でしたが、ワーグナーと言えばどうしても外せないのがルードヴィヒⅡ。ということで、今日はルードヴィヒⅡが最後に建てたお城、ヘレンキームゼー城を見にプリーンに行きます。

 プリーン(ドイツ)はザルツブルクから鉄道で約1時間。駅からヘレンキームゼー城までは、まずSLでキームゼーまで行き、船でヘレンインゼル島に渡り、徒歩20分で城に辿り着きます。「シュポシュポ」と音を立てて走るSLに住人の方が手を振って、とても楽しい行程です。

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             (写真)SLには125周年のサインがあった。

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    (写真)ヘレンインゼル島との往復は船で。これは帰りの乗船前の様子。

 島に着き森を抜けると城の庭が見えてきて、いよいよ城に到着です。ルートヴィヒⅡのお城の中で有名なノイシュヴァンシュタイン城は、アイゼナハのワルトブルク城に倣ったということで装飾も控え目ですが、ここはヴェルサイユ宮殿を意識したとのことで、大変豪華な造りです。ルートヴィヒⅡはこのお城に9日のみの滞在で、完成を見ることなくお亡くなりになりました。ワーグナーのパトロンとして認識されているルードヴィヒⅡですが、私はもう一人の偉大な芸術家だと思いました。

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         (写真)ルードヴィヒⅡ最後の城のヘレンキームゼー城

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                 (写真)何ともユニークな噴水

 お城を見て、鉄道駅まで戻ったところ、列車の時刻まで時間があったので、プリーンのマルクト広場に足を運んでみました。すると、偶然にもお祭りをやっていました!楽団の演奏のもと、ビールと食事でワイワイ賑やかで楽しそう。楽団はブラスですが、途中、ムチの「ピシッピシッ」という音が入る曲もあったり、なかなか凝っています。

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                  (写真)賑やかなお祭り

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          (写真)トラウンシュタインは王宮御用達のビール

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               (写真)ムチの演奏とパフォーマンス

 ここでこの日最大の難題が。美味しそうなビールと焼かれたチキンがあり、本当に食欲をそそりますが、ビールは小さなグラスはなく、全て1リットルのジョッキ…。この後、夜にコンサートがあるので、控えたいところですが…。あまりにも美味しそうだったので、「ええい、飲んじゃえ!」ということでいっちゃいました(笑)。ビールはやや軽めで甘くて美味しく、1リットルでもするする飲めます。焼き立てのチキンとの相性も抜群で本当に美味しい。もしかすると今回の旅で一番美味しく感じた食事だったかもしれません。

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               (写真)楽団の指揮者による乾杯!

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               (写真)これを見せられると弱い…

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                   (写真)最高のランチ

 すっかり気分が良くなって、ザルツブルクに戻りました。(夜に続く)