それらの川にはたった
一度しか行ったことがないのに
ずっと記憶に残っている

  
ひとつは室蘭と伊達を繋ぐオロフレ峠、その峠を下りた所にあった川

私はその川で初めてカワセミを見ました
思っていたより小さな鳥だっだった




画像お借りしました





ひとつは具体的な場所は、
もう忘れたけれど道南の八雲方面にあった川


退渓場所がわからない
初めて入る川は、いつも不安な気持ちになるのです


だからあの日は
先行者がいてドキッ!とした、と、いうより「ほっと」したのが本音でした
この人に聞けば退渓場所がわかる、と
やはり沢を歩いて帰るより
林道を歩く方が断然、楽だから

あの日、初めて私はテンカラ師と会いました
交わした言葉は忘れたけれど
今でも、テンカラで釣りをしている人はいるのかな 
ラインの手さばきがフライより難しそう
そんな釣りだと思った

 





そして、わりと
新しい記憶にあるのが函館方面大野町の川でした

通い慣れた川からの帰り道
ちょっと様子み程度に入った川

「前から、この川、気になっていたんだよね、試しに入る?!」といった具合だった


あの日の夕暮れ
私達は初めてその川で、
イワナを放流する年配のご夫婦に会いました 


「この川、昔は沢山イワナがいたのに最近、少なくなって来て
だから〇〇川で今、釣って来てね、
ここに流してあげようと思って」

そして、私達に

「楽しんで下さい、楽しんで下さい」

と何度も言ってくれた


私達のように夫婦で一緒に釣りをして
今まで楽しい思い出が
沢山あるのだろうな、と思った






夫は魚が好きな人だったけど 
その日、食べる分しか持ち帰らない人でした
冷凍してまでストックするのは嫌いな人でした



私達は30代から山菜採りもしていたのですが
タラの木が、次の芽をひとつも残されることなく、とり尽くされ
枯れているのを何度も見ました 

採れば取るほど無くなるのはあたりまえ
山の物も川の魚もまるで無限にあると思うかもしれないけど、、、  


きっと、無遠慮に根こそぎ持って行くような人って、山にも川にもたまにしか来ない人なのかな、と思う

本当に好きな人は、そんな事はできないから



「私達も歳を取ったら 
あの御夫婦のような事を
してみたいね」と、夫は話してた





 
ヤマメが大好物だった夫
彼が最後に食べたヤマメは
私が釣りました(小ぶりだけど)💦
夫が食べた後は猫もまたいで通るような
本当、骨しか残らない
頭からヒレまでありがたく頂く、夫は、そういう気持ちだったんだと思う
(夫のスマホに残ってた画像)



本当に釣りが好きな人だったから