痩せた頬は頑張った証
この町の同級生が亡くたった。ガンだった。最後のお顔を見てきたよ。瘦せていた。子供の時から知っている彼の顔は痩せて痩せてもう肉なんてどこにあるんだと思うほど、痩せていた。「俺、ガンなんだよ」もう数年前からその言葉は聞いていた。何度も倒れて入院して、また持ち直して、また入院。それを繰り返すたびにどんどん痩せていった。大往生というのには早すぎるが、家業を息子に任せて、彼なりに奮闘して戦い抜いたんだろう。あの痩せた頬はぎりぎりまで頑張った証だろう。そう思いたい。貴徳くん、お疲れ。やすらかに眠ってね。胃腸の調子がいまいちなので、玉子がゆ定食。それでも肉は食うんだ。大好きな「かたつむり」のうどん。とろろうどんと揚げちく。