私の一人さんブームは、まだまだ続いております。


今回、あっという間に読み切り、読みながら、涙が止まらなくなってしまった一冊があり、是非、ご紹介したいと思いました。


それが、これです。


斎藤一人 こんな簡単なことで最高の幸せがやってくる/一人さんのお姉さん
¥1,470
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この本は、一人さんのお姉さまが書かれたものですが、数年前までは、普通の主婦でご両親の介護も引き受けながら、ひっそりと、苦労ばかりの人生を歩んでいらっしゃったそうで、20歳で結婚したものの、御主人が大変病弱な方で、結婚してから26回も入院されたのだとか・・・。そのおかげで、平凡な生活を望みながらも、波乱万丈で苦労続きの人生だったそうです。




そんな一人さんのお姉さんが、語る、一人さんが小さい頃のエピソードの数々は、その一つ一つが、宝石のような美しいお話で、小さい頃とても体の弱かった一人さんが、どういう少年だったのか・・・を、なるほど!と思いながら想像できるものです。



さらに、苦労続きだったお姉さんを心配して、一人さんが、「幸せになる方法」を、本気で教えてくれたことにより、お姉さまも、考え方を変えて、行動も変えて、今は、とっても幸せに、もうひと花咲かせながら、人生を歩んでいらっしゃるそうで・・・。



著書には、


1 幼い頃の一人さんのエピソード


2 お姉さまを幸せにした「一人さんの教え」


3 「一人さんのお姉さんのお店」常連さんにインタビュー

  ここで、一人さんの教えに出会うまでに、人生において様々な試練に見舞われてきた方々の、奇跡がおこったエピソードが、書かれています。


私は、この章の、大変なお話を読ませていただき、もう、涙が止まらなくなりました。



4 現在の一人さんと一人さんのお姉さんのお話



という4章の構成になっていて、文章量は少ないですが、非常に心に響くお話ばかり。




その中で、第二章の中に、

「両親のバランスをとって生きていく」というお話があり、これが、とてもハッとさせられました。


一人さんたちのお父様は、なんでも遊んでばかりいる人だったそうです。


そしてお母様は、商才に長けていて、一家を支えるために、がむしゃらに商売をして、ドンドン発展させてきた方だそうです。



7人兄弟で、一人さんは末っ子さんだったようですが、そんな子ども達のそばには殆ど居られないほど、お母様は、常に仕事をして忙しくされていたそうで・・・。



一人さんのお姉さんは、そんなお母様の代わりに、兄弟の面倒や、家事を代わりにやって来られる人生だったようで、そんなお父様&お母様に対して常に不満をお持ちだったと。


「この父と母のせいで、私や兄弟は苦労が絶えなかった・・・。」と。



そりゃあ、そうですよね。


本来、もっと家庭に居て、子ども達のためにあれこれ面倒を見てくれるはずのお母様は不在がちで、それはなぜかといえば、働くべきお父様が働かずに遊んでいるせいだ・・・と思ったら、嬉しく思えないのはごく当然の感覚ではないかと思います。



ところが、一人さんの考えは、全く違っていました。


「 父親は遊んでばかりいた。


 母親は仕事ばかりしていた。


 オレには、その両方の血が混じっているんだよ。


 例えば、鉄だけの建物だと、そのうち曲がっちゃうし、コンクリートだけの建物だと、そのうち崩れちゃう。


 でも、両方のいいところを活かした『鉄筋コンクリート』になると、そのビルは、100年でも持つんだよ。


 だからオレは、遊び好きの親父と、仕事ばっかりしているお袋を見ていて、自分の中で、『鉄筋コンクリートにすりゃあいいんだ』と思って生きてきた。


 姉さん、いいかい?


 何かあったら、不幸の材料にしちゃいけないんだよ。


 『親父がこうだから、お袋がああだから・・・』って、悪いところばかりを見て、そのことで自分が不幸になっちゃいけないんだよ。


(中略)


 両親の中から、いいところだけをとるの。


『オレには、親父の遊び好きの血と、お袋の仕事好きの血がながれているから、すっごくバランスがとれている!』


オレはずっとそう思って生きてきたんだよ。


だからオレは、旅行にもドンドン行くんだよ。


仕事もジャンジャンするんだよ。


こうして、バランスとって幸せになっちゃうと、親がありがたく見えるんだよ。


親が嫌いな人は、自分が不幸なんだよ。


親の問題じゃないんだよな。  」




一人さんが、自分はいつも幸せだと思って生きていける理由は、こういうところにも隠されていたんですね。



一人さんのお姉さんも、この一人さんの話を聞いて、頭をブロックで殴られたようなショックを受けたそうです。



自分の不幸を決して人のせいにしない。


それどころか、無理やりにでも、自分の得になるように解釈することで、考え方を変えてしまう一人さんのマインドは、やはりただ者ではありません!!


そんな風に考えられると、両親に対しても、「ああ、生んでもらって、ありがたいなあ」という感謝の気持ちが生まれてくるのだそうです。



いかがですか?


皆さんも、心の中に、何かうまく行かない事がある時、何かの、あるいは誰かのせいにして、悲劇のヒロインの役にどっぷり浸っていること・・・ありませんか?




人間の感情が、いかに、ものの考え方によって、左右されてしまうものなのか・・・という事が、理解できるエピソードだな・・・と思います。



一人さんのお姉さんも、当然、その話を聞いて以来、考え方を変えていったら、ご両親に対して「感謝」の気持ちが強くなっていったそうですよ。



「両親のバランスをとって生きていく」


素敵な解釈ですよね。




そのほかにも、この著書の中には、人生の困難をどう乗り切っていくか・・・のヒントになるお話や、一人さんのお人柄が良くわかるエピソードがたくさん載っています。



偶然、図書館で見つけて、借りてきた一冊でしたが、とっても良かったので、機会があれば一人でも多くの方々に、手にとって読んで頂きたいなぁ~と思います。