すずらんの日に。
五月になりました。五月一日はすずらんの日。今日がすずらんの日なのはフランスの歴史が関係しているそうです。 すずらんの日がはじまるきっかけは、フランス王シャルル9世の時代にあります。 あるときシャルル9世に、すずらんの花が贈られました。「幸運をもたらす」という花言葉の意味を知ったシャルル9世は、感激して、宮廷の女性たちへすずらんの花を贈ること決めました(1561年5月1日)。 そしてシャルル9世はすずらんの花を毎年、宮廷の女性たちへ贈るようになったのです。 このことから、フランスでは、すずらんの花を5月1日に贈る風習が続いています。 出典:https://kurashi-no.jp/I0012699 フランスではこの日はすずらんの花が街の至る所で溢れかえっている。すずらんは夏の初めに茎を伸ばして、鈴の形をした花を咲かせます。すずらんの花言葉は「幸福の再来」純白のとても素敵な花、すずらん。すずらんが物語に出てくる小説を昨日読み終えました。これは今の私を作ってくれた、とても大切な人からもらった本。「物語のおわり」湊かなえこの物語の舞台は北海道。幾人もの主人公が登場し、それぞれが自らの生き方に迷いを抱えている。そんな彼らは北海道を旅することでもう一度自分の人生を見つめ直す。細部まで洗練された北海道の情景描写がとても美しい作品。この本に出てくるエピソードのいくつもが自分と重なり、私は引き寄せられるようにこの物語の中に入り込んでいきました。本をくれた彼は、「夏の北海道に行きたいんだ」とよく話してくれました。ああ、この小説を読んでいたからだったんだ、と気づく。きっとこの物語を読んだ人全てが、夏の北海道に思いを馳せるのではないでしょうか。この作品を読んで感じたことは今の時代は昔と比べると、とても便利になった。(便利なんてとても薄っぺらい言葉だけど。)どんなところにいたって、人や膨大な情報と容易に繋がることだってできるようになった。だからこそ物事を自分で考える機会が昔と比べて減ってしまった。人に、そして情報に、流されることが当たり前の世の中になってしまった。そんな今の時代は昔よりも厳しい現実が待ち受けているのだと気づかされました。 現代を生きる多くの人々は、山を越えても砦に囲まれていると感じ、 自分の中にも砦を築き、自分が傷つかないようにと努力し続けている。 人は自分のことだけで精一杯になり、他人が心の中で本当は何を求めているのかなんて考える余裕をなくしている。 出典:「物語のおわり」湊かなえ選択肢が広がったからこそ、現代を生きる私たちは自分が決めた正解はどこか、自分はどこへ進むべきか分からなくなってきているのではないかと思いました。それと同時に、自分のことで精一杯で自分を作ってくれている、支えてくれている周りの人のことを思う気持ちを十分に持てていない。物語に出てくるいくつかのエピソードも全てが明るい未来が待っているような結末ではない気がしました。でもそれが多分生きるってこと。自分ではどうにもならないようなやるせなさを感じることなんて人だったら皆あるんだろうなあ。小説は、ストーリーを持って私たちに問いを与えてくれる気がする。ビジネス書のようにストレートではない。けれどストーリーがあるからこそ、その問いを「自分ごと」にできる。自分の人生、自分の価値観に。強くて深い衝撃を与えてくれる。「未完の物語」がキーワードのこの作品。私の物語もまだまだ未完。私の物語を作るのは私なのだから、今ある日々を大切に過ごしたい。