つい昨日までアテンドの仕事でノルマンディ、ロワール、そしてブルターニュと、日本のある研究所からいらした研究者の方々の旅に同行していました。
今回は最先端の研究を行っている赤い果肉のりんごの研究ということで、
研究者の方々も学会やネットでもまったく情報がない中で、先生方がインターネットでやっと見つけた国立農学試験場の研究者をツテに、訪問先を当たり始めました。
やはり機密事項を扱う研究目的の訪問であるだけに、最初のコンタクトをしてからアポが決まるまで1ヶ月強、でもアポが取れた時は本当に嬉しかったです!
今回特に世界の大きな研究のうねりを見たなあというところでは、国立農学試験場とIFOという欧州最大の種苗会社の研究施設での意見交換会。
前者の方では、りんご全般に関する研究を行う中で、近年盛んなのは以下に農薬を使わず病気を減らすか、というところだそうです。りんごはフルーツの中でも特に病気に弱いと言われていて、特に食用りんごでは大量の農薬が使われています。
それを以下に減らすかが未来への課題ということ。
また後者の方では、赤い果肉のりんご研究に焦点を当てた意見交換ができ、研究者の方々との熱心な意見交換の甲斐あってか、最初は企業秘密なので情報も公開できないし見せられないと言われていた赤い果実のりんごのサンプルをいくつか試食させてくれました。
そのりんごは、今まで見たこともない大変綺麗な果実で味も美味しく、
このブログにぜひ載せたいところなのですが、世界中のクライアントからの預かり品なので、絶対にNGとのこと。
実は赤い果肉のりんごの大元の原産地はカザフスタンなのだそうです。
ここには、世界の種苗メーカーから研究を託されて現在32000品種ものりんごが植えられているそうです。
32000品種って、、、と途方にくれる私たち。
一つの品種はまず3年間の第一次試験を経て、最終的には約20年の間、商業化に向けて研究を行うそうです。
現在はこの赤い果肉のりんごについて、14の国が参加したワールドプロジェクトが発足しているそうです。
商業化に向けたプロセスも分かりやすく、利権ビジネスでもあると言えます。
日本は果物については大きな種苗会社がなく、サカタやタキイといった野菜に強い種苗会社が販売を担っているとのこと、こういったことも世界のプロジェクトに参入できていない点だということです。
また、フランスは官民学の連携がうまく、上手に予算を取りプロジェクトを進めている印象があります。
印象的だったのが、迎えてくれたこの研究所のディレクターが博士課程を卒業して数年の若いディレクターだったこと。
若くても責任を持たせて成果を出す。
フランスのエリート養成システムは世界でも突出していますが、ここでもその現実を見ました。
農業大国である日本も、国をあげてこのようなプロジェクトに参加できるようになればよいですね。
最後はノルマンディのシードル農家の果樹園で。
シカの通り道。
毎朝同じ場所を通るので道が出来たそうです。
それでは、こんなところでおやすみなさい!











