ピーターラビットのおはなし
ビアトリクス・ポター
けれど、ピーターは たいへんな いたずらっこでしたから、いちもくさんに マグレガーさんのはたけにかけつけると、むりやり、きどのしたから、もぐりこみました。
おはなしを読んだことがなくても、このキュートでページからとび出してきてしまいそうないきいきとした男の子ウサギはご存じでしょう!
世界でいちばんやんちゃなうさぎ、ピーターラビット。
彼はおかあさんときょうだいと暮らしています。
ある日、おかあさんは子どもたちに「マグレガーさんのはたけにはぜったいにいってはいけない」といいつけて、町に買い物にでかけます。
でも、そんな注意をきくピーターではなく、いちもくさんに向かったのは…。
わたしはこの話が大好きで、本が擦り切れちゃうほどに読んできました。
現在、中学生のむすこも大好きで、ピーターがはたけでしでかすいたずらのシーンをそらんじることができたほど。
おとうとも大好きになりました。のどをならして喜んでいました。
いきいきとしながらも、擬人化された面もありユーモラスな動物のイラストと、この絵本がかかれたころの時代を感じられるほっこりしたおはなし。
作者のポターは、ビクトリア王朝時代、裕福な家のむすめとして生まれたのですが、自分でうりこみをし、絵本を出版。
そして、いろいろなできごとをへて、生涯を独身ですごします。
ピーターラビットのおはなしはたくさんの人に愛され、彼女は大きな富を手にいれますが、その富で彼女がさらに手に入れたのはピーターの故郷・湖水地方の森。
そのままの姿で湖水地方を残したいと考えた彼女は、森や丘をナショナルトラストに寄付します。
こんなおもしろい女性がいたおかげで、ピーターやそのきょうだいは今も森ごと守られ続けているんだなぁ…。
うさぎどしに、おすすめの一冊。
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