このところ受験期間を振り返って思うことを書いていますが、それとは別に、いくつかの出来事も書き残しておきます。


3月初旬、まだ多くの生徒が受験する国立の結果が出る前の日程で卒業式がありました。送辞も答辞もなく、全員が証書を受け取るだけのような、簡素な式次第ですが、時間はかなりかかりました。ぼんやり眺めながら、色々思い返していました。


その後は校内で生徒と先生が出し物をしたり花束贈呈をしたりしながらわちゃわちゃすごす簡単な立食付きのお祝いの会(保護者も参観可)があり、夜には保護者と先生の謝恩会がありました。(希望者のみ参加、有料)


校内の会では、子どもが部活仲間と演奏(伴奏)をするのが楽しみで、とても良い感じでした。飲食を中断し、集まってきた生徒さんたちの歌声が響いて素敵でした。


また、私は謝恩会ではコーラスに参加し、緊張しましたが良い思い出になりました。先生方ともお話しできて、本当によく我が子を見てくださっていたんだと実感しました。あんなにたくさん生徒がいるのに、実によくご存知で、暖かい視点でお話しくださいました。


卒業式の1日は、本人にとっては楽しい1日となりました。受験結果を待つ日々がキツく、その中で卒業式の1日だけは、全てを忘れて過ごせたそうです。式、お祝い会以上に、その後友人達と遊びに行ったのが楽しかった、この日だけはみんな受験のこと一切忘れて、昔のように夜遅くまでバカやって過ごして、ほんとうに楽しかった、のだそうです。感慨のようなものを感じているようには見えませんでした。


中途半端な時期と思っていたけれど、(私の母校は3月後半、後期試験が終わってから結果が出るまでの間でした)それはそれで良い面があるのだなあと思いました。そうそう、後輩たちがお祝いにきてくれたのも、嬉しかったそうです。


私はというと、泣く保護者もいるのかもしれませんが、全然そんな感じにはならなかったです。子どもに関しては行先がまだ決まらないため感慨に浸れず、部活引退した時の方が終わった感が強かったくらいです。卒業式の頃は、受験末期のダメージのため、健康状態に難があり、親から独立していた子が親の元に戻ってきたような状態で、成長を実感するより、一周回ってスタート地点に戻ってきたような微妙な感じというか。


自分のこととしては、この学校で保護者やっててとても楽しかったので名残惜しくはありました。ですが、保護者には子供と違って次がありません。新しいところに行くのではなくて、ここで終わりです。だから、完全にバラバラになることはなく、関係を継続することが可能で、とりあえずしばらくは、続くかな、と思っています。


一つだけ残念だったのは、慌ただしかったのと、もともとの習性もあり、子供の写真撮るのを、すっかり忘れてしまったことです。後からもらえるといいなあと期待してます。