「子京都」と呼ばれる風情豊かな
地域がある。
豪雨災害に見舞われた秋田県仙北市には
{みちのくの子京都}角館がある。
この角館は被害を免れ、旧盆の15日
400年続く鎮魂行事【ささら舞】が
披露された
≪山には山のいのちあるかも 抱かれて
朝夕あるに心足る≫【遠藤桂風が】
詠まれるように、山懐の自然に抱かれ
ながら、角館の伝統を受け継ぎ
心を磨き、文化を育んできた。
多くの文が世に出ている。
例えば、美術家で歌人の平福百穂は
【岩波文庫】の装丁で知られる
江戸中期の画家・小田野直武は、日本初
の本格的西洋書の翻訳本『解体新書』
の挿絵を描いた。
だが、その名は歴史に埋もれていた。
小田野の没後150年に一書を著し
同郷の大先輩を宣揚したのが、平福で
あった。
彼は『日本洋画の曙光』という書名に
小田野画業の先駆的意義を込めた
英国の作家モームは
「一生は一個の芸術作品」
(行方昭夫訳『人間の絆』岩波文庫)と述べたが、真剣に生き、道を開いた人の生涯は
優れた芸術のように光を失わない。
後世、必ず、その光輝ある生き方を称賛
する人が現れる
大偉業の日々、献身する私達も、未来の
人類に絶賛されることは間違いない。
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