【COLOGNE】
▪︎ノート:ブルーヒヤシンス・ヴェチバー・ゼラニウム
遂に梅雨明けしてしまった
ので、梅雨香水ラスト10本目、巻き気味でレビューします。
「ブルー ヒヤシンス」は、2017年3月に発売されたJMの限定フレグランスコレクション「ブルームズベリー セット」の中の1本で、他のラインナップは下記の通り
・タバコ & マンダリン
・ウイスキー & シダーウッド
・レザー & アルテミシア
・ガーデン リリーズ
JMの旧表参道店にフラッと入った時に、この「ブルー ヒヤシンス」だけ残っていて、残り物には福がある精神で購入したものの、どうも好きになれね〜…という感じだったんですが、困った時のコンバイニングとあれこれ試してるうちに、レイヤー商品としては”ものすごく使える香水”ということが判明。
特にジョーマローンの甘めの香水とはどれも相性が良くて、単品の香りに飽きた時や、少しキリッとスパイシーさが欲しいと思った時は、すかさず「ブルー ヒヤシンス」を投入
一瞬で香りの方向性を変えてくれるので重宝してます。
この香り自体は、
ん?ヒヤシンスってこんな香りっけ!?
と戸惑わずにはいられない、鼻を刺激する青みが炸裂したスパイシーグリーンノート。
スパイシーと言ってもクローブでもクミンでもナツメグでもない…若干オイゲノール味は感じますが、いったい何なんでしょうこれ?
強いて言うなら、石鹸から極限まで甘さを引いて可愛げを無くした香り?
甘さ皆無!媚び皆無!キュートさ皆無!
超絶尖っててクールで真っ直ぐで、周りを凌駕するような…
こんな香りよく作ったなJM、完全にコンバイニング用やろコレ、と思わずにはいられませんが、数量限定の奇襲香水としては大成功ですね。
そんな感じなので、まーーーとっつきにくいんですが、だいぶ経ってから…
ほぼラスト近くに、出てくるんですよ甘さが。
やっと出てきたかゼラニウム!と思いきやこれはゼラニウムではなく、ヴェチバーの甘みですね。
湿り気を帯びたバルサム調の甘みがいつのまにか出現していて、鉄仮面のバリキャリがふと見せた弱み、みたいな不意打ち状態です。
最初のパンチが凄過ぎて、この甘さに気づいた時は若干戸惑いました
このラストノートはかなり好きだし、単品で十分使いこなせるんですけどね。
とまぁかなりの変化球香水ではありますが、無くなると絶対寂しいだろうなぁと思ってます笑