Bookoffで「ナショナルジオグラフィック」のバックナンバーを買って読んでたら、
「をっ!」っていう記事があった。
だいたいバックナンバーなんだから2006年6月号なのだけれども。
うちの家にも夏になるとヤモ君が登場します。勿論家の中にも。
ガラスにピッタリくっついてるのを見ると、
なんとなく指先に吸盤でもついてるのかと漠然と思っていたが、
デコボコの外壁や室内の生地の壁にもくっついてる。
これって考えたら不思議だった。
僕は爬虫類ダメなんで、捕まえて指先を触るなんてことはありえない。
ガラスについてるのを内側から観察したことがあるけど、
指先はV字型のヒダが並んでるだけで、やっぱり吸盤ぢゃない。
ってことが頭の隅に残ってて、先日この記事に出会った。
「ヤモリがガラス窓を歩ける理由」
見た目、ツルンとして見えるヤモリの指先には何百万本というミクロの毛が生えていて、
さらにミクロの毛の先端は直径約200ナノメートルという極細毛が何百とある。
このナノサイズの毛の先端とガラスの分子の間で「ファン・デル・ワールス力(りょく)」
という分子間力(イワユル引力)が働くのだ。
勿論1ヶ所に働く力はほんの僅かなものだけど、
何百万倍になるとヤモリとガラスは引っ張り合って落ちない。
なんとヤモリは量子力学的にガラスにくっついてたわけだ!
垂直に、いや180度逆に働く引力だなんて、なんて素敵なんだろう~
ヤモリ本人は全く意識してないってのがまた可愛いよね。
「なんでオレはガラスから落ちないのだろう?」って考えるべきだった。
偉いのは脚をガラスから離すとき、いっきに離さないで、つま先からべろ~んとはがす。
ある角度になるとこの力は利かなくなるから、それで移動するのだ。
しかもあのスピードで。クネクネクネッって(笑)
ハエやクモならいざ知らず、ヤモリって結構デカイよね。
それが分子間力だなんて、思いもよらないぢゃないの。
この分子間力は幾種類かあって、水と水の分子の間にも働いていて、
熱量等で弱くなって離れ始めると水は液体から気体へと形態を変える。
雪の結晶、サランラップがくっつく仕組み、水滴がガラスに付くのも、
接着剤がくっつくのも、分子間力なのだ。
ま、このヤモリの発見、もう数年前の発表だから今さらなんですが(笑)
いや、ちょっと嬉しかったもんで。
科学って、楽しいね~
