究極の愛か、欲望か。

謎の美青年の秘密をめぐり、永遠の愛が今、明かされる。

アルモトバルが仕掛ける 最高に美しく、強く、切ない愛の罠。


$☆Sakuraの、酒飲みれ、何ら悪いねん!!☆




監督 ペドロ・アルモドバル

キャスト ガエル・ガルシア・ベルナル
     フェレ・マルティネス
     ハビエル・カマラ
     レオノール・ワトリング

衣装にジャンポールゴルチェ♡




1980年、マドリード。若くして成功した映画監督エンリケ
(フェレ・マルチネス)のもとに、イグナシオ
(ガエル・ガルシア・ベルナル)と名乗る美青年が、
自作の映画脚本『訪れ』を手に突然現われる。
その名は16年前にエンリケが少年時代を過ごした
神学校寄宿舎での親友の名前。だがエンリケは、
アンヘルという芸名で舞台俳優をしているというその青年に、
かつてのイグナシオの面影を見出せない。
しかし脚本には、彼らの少年時代の引き裂かれた悲劇が描かれていた。
少年時代のイグナシオ(イグナシオ・ペレス)は聖歌隊に属し
寄宿学校の教師であるマノロ神父(ダニエル・ヒメネス・カチョ)の
お気に入りだった。やがてイグナシオ少年とエンリケ少年
(ラウル・ガルシア・フォルネイロ)は互いに恋心を抱くようになるが、
マノロ神父は2人の関係を邪推し、イグナシオに手を出したあげく、
エンリケを退学処分にしてしまう……。脚本を読み終えた
エンリケは、すぐイグナシオに映画化を約束。だがエンリケは、
目の前のイグナシオがかつての親友と同一人物だとはやはり思えず、
イグナシオの故郷を訪ね、彼がすでに死んでいることを知る。
数日後、イグナシオと名乗る男は、『訪れ』の主役サハラ役の
オーディションを懇願しに現われる。エンリケはその申し出を
受け入れ、同時に彼を愛人にする。やがて『訪れ』の撮影の
クランクアップの日。エンリケは、ベレングエルと名乗る男
(ルイス・オマル)の訪問を受ける。彼こそはかつての
マノロ神父だった。そしてイグナシオと名乗る青年は、
実はイグナシオの弟。ベレングエルは彼に恋してしまい、
2人で計画を立てて、イグナシオを薬物死させたのだ。
しかしベレングエルは恋に破れ、マノロ神父の罪を描いた映画は
そのまま公開されるのだった。



映画の中で製作中とされている「映画」の中でのオカマたちや

少年たち、主人公の二人は、かなり美しい。

美し過ぎた。あたしは恋におちそうになる。

「あんなオシャレなオトコ、ゲイじゃないわけない!!!」

とシャウトしてしまった。

また好きな映画が一つ増えた。(どうもあたしが好きになる映画には

ファンが少ない上に、知名度が低いっていう罠。)


ある人が、この映画を「バッドエデュケーション」ではなく、

「情熱」の意味を持つ「パッション」にするべきではなかったか。

と語っていたが、あながち間違いでもないように思う。


「男たち」の社会は、ひたすらに悪循環で、ひたすらに「悪しき教育」

ゆえであるともいえる。それは、少年だけを完全に隔離し

教育を施すキリスト教の敬虔な教育だけを指すのではない。

「名声を求めること」「体裁を繕うこと」「教義を守ること」

そして、それを妨げるものに、「手をかけること」・・・それは全て、

男たちの社会で行われたことである。

「オール・アバウト・マイマザー」で母親たちが自分の全てを

投げ出し子供のために、そして友人のために尽くし、

何かを越えていったのに対して、この男たちの自堕落さはどうだろう。

この、男たちの情けなさは、どうだろう。