睡眠不足でアルツハイマー?米チーム発表

9月25日3時4分配信 読売新聞
 【ワシントン=山田哲朗】

睡眠不足がアルツハイマー病を引き起こす可能性が

あるとの研究結果を、米ワシントン大などの研究チームが

24日の米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 物忘れがひどくなるアルツハイマー病は、

脳内にアミロイドベータ(Aβ)という異常なたんぱく質が

蓄積するのが原因と考えられている。

 研究チームは、遺伝子操作でアルツハイマー病に

かかりやすくしたマウスの脳内を観察。

Aβが起きている時に増え、睡眠中に減ることに気づいた。

 さらに西野精治・スタンフォード大教授らが、

起きている時間が長いマウスではAβの蓄積が進むことを確認。

不眠症の治療薬を与えるとAβの蓄積は大幅に減った。


 研究チームは「十分な睡眠を取ればアルツハイマーの

発症が遅れるかもしれない。慢性的な睡眠障害のある人が、

高齢になって発症しやすいかどうかも調べる必要がある」

としている。