10周年『嵐』に国立7万人が熱狂!!



8月29日9時23分配信 デイリースポーツ

 人気グループの嵐が28日、東京・国立競技場で、

デビュー10周年記念コンサート

「ARASHI Anniversary Tour 5×10」

(~30日)の初日を迎えた。10年前のデビュー時

「10年後、20年後には世界に知られるグループに」

と誓った言葉通り、日本だけでなくアジアでも

ARASHI旋風を巻き起こしている5人。

ベストアルバムもミリオン達成目前。

今最も熱い5人がファン7万人と盛大にメモリアルイヤーを祝った。

  ◇  ◇

 ステージ終盤。

感極まって「10年間、応援してもらえて幸せです」

と涙を浮かべたリーダーの大野智(28)に、

相葉雅紀(26)が抱きついた。

嵐らしい1シーンだった。


 5人で歩んだ10年を表すツアータイトル「5×10」。

国立史上初の3日間連続公演を皮切りに、

5大ドームを回り76万人を動員する記念ツアーの幕が

華やかに開けた。

 オープニングから圧巻だった。

メーンスタンド側に設営されたステージの天辺に

姿を見せたかと思うと、200メートル離れた

聖火台まで高さ30メートルをフライング。

客席を眼下に眺め「国立、楽しんでいこうぜ!!」

と7万大観衆をあおった。

 「世界中に嵐を起こす」を合言葉に、

1999年11月に平均年齢16・6歳でデビュー。

文字通り列島に“嵐”を巻き起こし、

国民的人気にまで上り詰めたが、

ここまでの道のりは平たんではなかった。

 99年9月。米ハワイでのド派手な

デビュー発表会見に始まり、次々と話題を提供してきた。

一方で、思うようにCD売り上げを伸ばせない時期もあった。

これまで、シングル、アルバムともにミリオンセラーはゼロ。

今月発売したベストアルバム

「All the BEST!1999-2009」

が嵐にとって初のミリオン目前なのだ。

 大ブレークには時間がかかった。デビュー後、

4、5年間は仕事場まで電車で移動していた。

02年のツアーでは、毎晩ステージを終えた

メンバー全員がリーダー・大野のホテルの部屋に集まり

「どうすれば嵐らしいか」

「どうやったら先輩たちのようになれるのか」など悩み、

方向性を話し合った。

そこで初めてメンバーは自覚と結束が固まり、

一つの方向に向かって進み始めた。

 「5人は根がまじめ。丁寧にやってきたことが

実を結んだと思います」(松本潤(25))というように、

努力と実績を積み重ねてきた。二宮和也(26)が

クリント・イーストウッド監督作「硫黄島からの手紙」(06年公開)

に出演、松本が「花より男子」シリーズで社会現象を起こすなど、

新たに幅広い層のファンを取り込むことにも成功した。

 開演前の会見で櫻井翔(27)は

「僕たちはちょっと時間がかかったグループ。

遠回りしてきて、ここにたどり着けてよかった。

喜びもひとしおです」と素直な胸中を打ち明けた。

10年はひとつの通過点。


“嵐の時代”はまだまだ終わらない。