2月18日に7枚目のシングル『眠り姫』をリリースするAcid Black Cherry。
近ごろ、ファン層に新たな動きがあるという、
その魅力についてあらためて考察してみた。
まだ、Acid Black Cherryの曲を聴いたことがない
という人も、ぜひこの機会に聴いてみて!
“ジャンヌダルク”に触れていなかった10代のファンも
1970年代後半から1980年代にかけての第1次バンドブーム。
ここではサザンオールスターズらが大ブレイクし、
日本の音楽シーンで“ロック”というジャンルが大衆性を得た。
その後、1980年代後半からの第2次バンドブームと
呼ばれた時代にはBOΦWYやREBECCA、筋肉少女帯や爆風スランプらが
シーンを盛り上げ、ますますロックが元気な時代となっていった。
そして、第3次バンドブームとされた1990年後半には
L'Arc~en~CielやGLAYがシーンをにぎわすことになる。
yasuも、まさしくそんな日本のバンドシーンの
音楽を聴いて育ってきた少年だった。ロックシーンにあこがれを抱き、
バンドを結成したのは今から13年前の1996年。
そのバンドとは、彼がボーカルを務めるジャンヌダルクである。
2007年にyasuのソロプロジェクトとしてAcid Black Cherryが始動。
デビュー以来全シングルがチャートTOP5にランクイン、
2008年にリリースした初のアルバム『BLACK LIST』が
オリコンウィークリーチャート初登場2位と好調な
活動を続けている。そんななか、ここ最近、
中高生を中心に新たなファンが急増している。
もちろんジャンヌダルク時代からのファンも多く存在するが、
最近Acid Black Cherryのファンになった人のなかには、
Acid Black Cherryの曲と歌にひかれ、そこから
ジャンヌダルクに興味を持ったという人も多いようだ。
新鮮に響く“歌謡テイスト”のロック
近年“ギターをかついで歩くよりも皿をまわした方がモテる”
と言われるほど、若者たちがヒップホップ / R&Bという
ジャンルを求める傾向にあるなかで、Acid Black Cherryが
支持され中高生を中心に新たなファンが急増しているのは、
そのサウンドと存在を新鮮に感じる10代が増えていることに
あるのではないかと思う。
邦楽のロックを中心に聴いて育ってきたyasuゆえに、
彼が作り出すメロディーは実にメロディアスで耳ざわりが良く、
ポピュラリティーがある。そして、そのメロディーラインに
乗るハイトーンで伸びやかな歌声。バラードはもちろん、
Acid Black Cherryが奏でるヘビーなサウンドとの絶妙な
相性で聴かせる、そのここちよさが癖になるのではないだろうか。
また、これまでリリースしたシングルに“Recreation Track”
として“懐かしの歌謡曲のカバー”を収録し、
歌心と普遍性ある曲のパワーを教えてくれたり、
いろいろなキャラクターにふんしたストーリー性のある
ミュージックビデオなどにも、魅力と意外性を覚える人も多くいるだろう。
素直に心に響く美しいバラード『眠り姫』
yasuの人間性そのものが飾ることなくさらけ出された、
赤裸々な心の言葉がリアルに響いてくる歌詞も、
聴き手をひきつける魅力のひとつであると思う。
Acid Black Cherryのコンセプトは自分をさらけ出せる
瞬間でもあるという“エロ”なのだが、誰もが思っていながらも
表に出せない部分をストレートにリアリティーを持って
綴(つづ)られてれているところが多くのリスナーを共感させている。
もちろん “エロ”をテーマにしたものだけでなく、
“次世代の子供たちへ、なにか一生懸命になれることを
見つけて頑張ってほしい”と願いその背中を押すもの
(『20+∞Century Boys』)があったり、
「正義に背いて愛を守れるか? できない私もか弱い人間なのです」
と歌われる、ただ“PEACE”を願う歌ではなく、
人間のエゴや欲や悪に対する思いや、正義とは何か?
という問題定義をする作品(『ジグソー』)もあったり、
今作『眠り姫』のように無償の愛を描いた優しいラブソンングもある。
そんな歌詞への共感も大きいといえるだろう。
ラウドなロックチューンの前作『ジグソー』で
ロックボーカリストとしての神髄の部分を届けた彼だが、
『眠り姫』で聴かせる美しいメロディーと透き通るような
優しい歌声が絶妙な、“愛”の詰まったyasu節は
ファンならずとも必聴の1曲だ、の件。

近ごろ、ファン層に新たな動きがあるという、
その魅力についてあらためて考察してみた。
まだ、Acid Black Cherryの曲を聴いたことがない
という人も、ぜひこの機会に聴いてみて!
“ジャンヌダルク”に触れていなかった10代のファンも
1970年代後半から1980年代にかけての第1次バンドブーム。
ここではサザンオールスターズらが大ブレイクし、
日本の音楽シーンで“ロック”というジャンルが大衆性を得た。
その後、1980年代後半からの第2次バンドブームと
呼ばれた時代にはBOΦWYやREBECCA、筋肉少女帯や爆風スランプらが
シーンを盛り上げ、ますますロックが元気な時代となっていった。
そして、第3次バンドブームとされた1990年後半には
L'Arc~en~CielやGLAYがシーンをにぎわすことになる。
yasuも、まさしくそんな日本のバンドシーンの
音楽を聴いて育ってきた少年だった。ロックシーンにあこがれを抱き、
バンドを結成したのは今から13年前の1996年。
そのバンドとは、彼がボーカルを務めるジャンヌダルクである。
2007年にyasuのソロプロジェクトとしてAcid Black Cherryが始動。
デビュー以来全シングルがチャートTOP5にランクイン、
2008年にリリースした初のアルバム『BLACK LIST』が
オリコンウィークリーチャート初登場2位と好調な
活動を続けている。そんななか、ここ最近、
中高生を中心に新たなファンが急増している。
もちろんジャンヌダルク時代からのファンも多く存在するが、
最近Acid Black Cherryのファンになった人のなかには、
Acid Black Cherryの曲と歌にひかれ、そこから
ジャンヌダルクに興味を持ったという人も多いようだ。
新鮮に響く“歌謡テイスト”のロック
近年“ギターをかついで歩くよりも皿をまわした方がモテる”
と言われるほど、若者たちがヒップホップ / R&Bという
ジャンルを求める傾向にあるなかで、Acid Black Cherryが
支持され中高生を中心に新たなファンが急増しているのは、
そのサウンドと存在を新鮮に感じる10代が増えていることに
あるのではないかと思う。
邦楽のロックを中心に聴いて育ってきたyasuゆえに、
彼が作り出すメロディーは実にメロディアスで耳ざわりが良く、
ポピュラリティーがある。そして、そのメロディーラインに
乗るハイトーンで伸びやかな歌声。バラードはもちろん、
Acid Black Cherryが奏でるヘビーなサウンドとの絶妙な
相性で聴かせる、そのここちよさが癖になるのではないだろうか。
また、これまでリリースしたシングルに“Recreation Track”
として“懐かしの歌謡曲のカバー”を収録し、
歌心と普遍性ある曲のパワーを教えてくれたり、
いろいろなキャラクターにふんしたストーリー性のある
ミュージックビデオなどにも、魅力と意外性を覚える人も多くいるだろう。
素直に心に響く美しいバラード『眠り姫』
yasuの人間性そのものが飾ることなくさらけ出された、
赤裸々な心の言葉がリアルに響いてくる歌詞も、
聴き手をひきつける魅力のひとつであると思う。
Acid Black Cherryのコンセプトは自分をさらけ出せる
瞬間でもあるという“エロ”なのだが、誰もが思っていながらも
表に出せない部分をストレートにリアリティーを持って
綴(つづ)られてれているところが多くのリスナーを共感させている。
もちろん “エロ”をテーマにしたものだけでなく、
“次世代の子供たちへ、なにか一生懸命になれることを
見つけて頑張ってほしい”と願いその背中を押すもの
(『20+∞Century Boys』)があったり、
「正義に背いて愛を守れるか? できない私もか弱い人間なのです」
と歌われる、ただ“PEACE”を願う歌ではなく、
人間のエゴや欲や悪に対する思いや、正義とは何か?
という問題定義をする作品(『ジグソー』)もあったり、
今作『眠り姫』のように無償の愛を描いた優しいラブソンングもある。
そんな歌詞への共感も大きいといえるだろう。
ラウドなロックチューンの前作『ジグソー』で
ロックボーカリストとしての神髄の部分を届けた彼だが、
『眠り姫』で聴かせる美しいメロディーと透き通るような
優しい歌声が絶妙な、“愛”の詰まったyasu節は
ファンならずとも必聴の1曲だ、の件。
