やっぱり、気の合う女友達なんて、


そうそういるもんじゃない。


あたしは、お友達が決して多い方じゃ


ないけれど、(愛想がいいのでお友達が


多そうだと思われがちだけど。)やっぱり本当に


なんでも話せて、気もラクな人なんて、そうそういない。



まず、東京には、いない。



もう彼女と出会って12年くらいたつのかしら。


そんなたたないかな?


彼女とは、すごい色々と偶然が重なっていて、


彼女の旦那の実家と、あたしの実家がご近所。


彼女の旦那の予備校とあたしの予備校が一緒で


彼女は当時、彼を迎えに予備校にあよく来ていて、


あたしは知らなかったが、彼女はずっとあたしを


見ていたらしい。


そして、それをさかのぼる、もっと昔。高校生のとき。


高校の最寄り駅が同じ。


あたしの高校は進学校で、地味で何をするにも


ターゲット(わかるよね?)持ちながらって人ばかりの


中に、似つかわしくない女の子が一人いるなぁと


あたしのことを見ていたという。



なので、実際、顔を合わせているのは、高校生の


ときから。あたしは知らなかったけど(笑)




でもね、友達ってのは、似たものが寄り付くものだ。


あたしと彼女は、似ている。でも、似ていない。


モノの趣味とか、似ているところはたくさんあるから


一緒にお買い物していても楽しいし、喋っていても


楽しい。


でも、似ていないところは、似ていない。だから、うまく


合うのかもしれない。


彼女は、あたしの、昔っからの世話係だ。


あたしのどんな世話でもしてくれる。




あたしがバイト先でいぢめられていたとき、


彼女はあたしに黙ってあたしのバイト先に応募して


バイトをいきなり始め、あたしをいぢめていた


女の子をネチネチといぢめ始めたのらー!!!



これには驚いた。



そして、助かった。



いぢめていた女の子は、彼女にびびってすぐに


バイト先からいなくなった。



あたしは、彼女によりいっそう、惚れ込んだ。




他にもいろんなことがあったけれど、


どんなことがあっても、どんなに離れていても、


会ったときには距離なんてなくなる。


やっぱり、親友は、親友だ。




あたしにはこんな人、他にはいない。


これからもきっと、できないと思う。