今、世の中に悲しんでる人って

何人いるやろう。


その中でも、恋人とお別れすることに

なって、悲しい想いをしている人は

どれくらいいるやろう。

あたしが呑気に、DAIGOと名付けた

朝顔の成長を毎日喜び、

庭に咲く花の写真を撮ったり、

散歩に出掛けて、小鳥のさえずりに

耳を傾け、夜は虫の鳴く声を聞きながら

星や月を眺め、



あたしがこんなことをしている間に、

涙を流している人は、どれだけいるやろう。


ゴハンも喉を通らない人が、

どれだけいるやろう。



恋人との別れが、どれだけツライことなのか、

実はあたしにはわからない。

いつもあたしのワガママで、

恋人とサヨナラしてるから。



あたしがサヨナラした恋人が、

どれだけツライ想いをしたのかさえも、

想像がつかない。



どれだけ、胸が痛いんやろう?

そして、そんな悲しみを、

どうやって乗り越えていくんやろう?

そんなキモチを、どこへしまうんやろ?


そんなキモチもわからないあたしに、

恋人に別れを告げられた女の子の

話を、聞いてあげられるのかな。

あたしにそんな権利、あるんかな?



「Sakura、そんな想いしたことないのに

あたしのキモチわかるわけない!」

って言われても、何も言い返せない。






あたし、キレイごとばっかり言ってるような

気がするよ。

だって、いっぱい考えても、

やっぱりそのキモチは、わからない。



「力になれるかわからんけど、話しようよ。」

・・・あたしに力になれるわけないやん!


「どうしたら1番いいか、一緒に考えよ。」

・・・あたしにわかるわけないやん!


「ちゃんとゴハン食べてる?」

・・・おまえに言われたないわ!





「Sakuraが、話聞いてくれるだけで

ウチ、嬉しいねん」


・・・なんで逆にあたしが励まされてんねん!!!




1番愛する人が、

自分のそばからいなくなってしまうことって、

どんだけツライんやろ?



あたしには、当たり前すぎて、

わかれへんよ。


贅沢な、経験不足。



あたしもそんな想いをすること、

もしかしたらまだ、

この先あるんやろか。