昨日はアートスクールのフリーライブ「DAY OF THE DEAD」@渋谷QUATTROに行ってきた。
新曲が9曲も聴け、夏にリリース予定のフルアルバムも楽しみだ。 新生アートスクールというのは今までもあったが、これ程本当の意味で「新しく生まれた」というのは今回が初めてであろう。 リズム隊メンバーの脱退により二人になったアートスクール。解散という選択肢もあった中、新たなサポートメンバー藤田勇(MO’SOME TONEBENDER)、中尾憲太郎(ex.ナンバーガール)という最強タッグを迎え「新しく生まれた」のだ。
ライブ会場は始まる前から期待に溢れていた。生まれ変わったアートスクールは一体どんな音を鳴らすのか、と。暗転してメンバーが姿を現すと、会場からは温かい「おかえり」という言葉で溢れた。そんなことお構いなしにアートスクールはドッカーンと、待ってました!と言うかのように音を鳴らし出した。その音は明らかに「生まれ変わった」ものだった。中尾氏の轟音ベースと藤田氏の地響きのようなドラムに支えられ、戦車のように攻撃的で、迫ってくる、危険なサウンドだ。戸高氏のギターは強力なリズム隊に負けじとギターを鳴らしている。木下氏の独特な歌声は、相変わらずどこか不安定な少年のような声から、やさぐれた老人のような声にも聴こえた。
セットリストとしては新曲を主として代表曲である「水の中のナイフ」「あと10秒で」などといったものも混ぜており、「今まで」のアートスクールと「これから」のアートスクールをファンへ明確に見せるという姿勢が強く感じられた。新曲が続く中、ライヴでは恒例の「車輪の下」 のイントロが流れ出した瞬間の客席の盛り上がりは半端なものじゃなかった。新たに生み出された音楽も美しくそれであって刃の様に鋭いものだった。
新曲の中の一曲に歌詞で「生き抜くために」という節を繰り返し歌うものが印象的だった。このワードを使う曲というのは震災後の日本には多いとは思うが、これ以上胸に突き刺さるものはそうなかったと思う。 木下氏が歌うととてつもなく重く、グサリと胸を突き刺すのだ。それはきっと木下理樹という人間臭い、人間らしい人間が吐き出した音と言葉で、そこに何の偽りも何の飾りもないからだ。
どんな人であってもダークな部分はあって、アートスクールというバンドはそのダークな部分をそのまま、包み隠さずに音楽として代弁し続けるバンド、 そういう力を持ったバンドなんだ、と改めてアートスクールの素晴らしさを実感できたライブだった。
今後の活躍にも期待したい。
セットリスト
1.新曲
2.新曲
3.新曲
4.新曲
5.新曲
6.新曲
7.新曲
8.車輪の下
9.水の中のナイフ
10.あと10秒で
11.プール
12.UNDER MY SKIN
13.ロリータキルズミー
14.新曲
en.MISS WORLD