前提として、円高が進めば、という話ですよね。


そもそも、円高傾向っていうのは、一定時期を基準とした話で、前日を基準にすれば、それに対して円安なのか、円高なのか、というだけの話になるんですよね。




未だ1ドル150円を超えている現状で、前日より少々円が上がったからといって、円高と言っていいものか。


また、日本が利上げ、アメリカが利下げの風潮なので、円高進行が予想されるのはわかるけど、景気面から考えると、近い将来の日本がかつてのような高金利になるほどの好景気になるとは思えないわけで、世界的にも日本の地位は下降傾向ですから、150円という現在地からみて、円高が多少進むことはあるでしょうが、120円とかまでに行くイメージは個人的にはもてないですけどね。


前置きが長くなりましたが、そういったことは、置いておいての話です。


1.王子HD

円高が進行すれば原材料の価格低下が期待できる王子HD。

現在の株価は600円前後と、お手軽な価格でもある。

配当金は、年間で20円前後と株価なり。優待は年2回あるものの、保有数と保有期間に縛りがあるので要確認。



2.セリア

2024年の夏の大暴落時、1ドルが140円台で推移した約2ヶ月間、セリアの株価は3,000円〜3,500円で推移。その後円安傾向が進行するにつれ、株価は3,000円を割り込み、現状は2,550円前後となっている。

直近の配当金は年間70円。優待はないが、円高傾向には強い株かもしれない。




3.JAL

円高傾向時は、海外旅行の需要が高まり航空会社が儲かるという意見があるが、夏には株価を大きく下げたJAL。

ただ、一時的なもので、割とすぐにその直近株価付近まで戻した印象。

2024年の4月ごろまでの140円台時は2,800円前後で推移していた株価が2,300円〜2,500円になっている時期と、円が150円〜160円で推移している時期が概ね重なることから、やはり円高傾向時には株価が上がる期待値は高そうだ。

配当金は年間80円。優待は割引券。




4.日清食品HD

直近で大きく株価を下げている日清食品HD。

配当金は年間70円。優待は自社商品が保有数、保有期間に応じてもらえる。

この1年で株価を2,000円前後下げた。直近の株価は夏の暴落時より安いため、未だ下げ止まっていない印象を受ける。

しかし、仮に円高傾向が進めば、原材料の低下から大幅な株価高騰も期待できるかもしれない。




5.中部電力

電力系、エネルギー系は軒並み円高傾向に強いと言われるが、今回は個人的に保有している中部電力を取り上げた。

株価は下げ止まりを見せない状況。年間配当金は60円で、優待はない。

電力事業は、国の補助金や、ロシア・ウクライナ情勢などの影響もあるので円推移のみではかれない面もあるが、下落傾向の今は、見ようによっては買い時かもしれない。