忙しく流れる日々に違和感を感じても、ただ身を任せ、ただ毎日同じような風を感じている。
あさっては大学の卒業式。
四年間の思い出が思い浮かぶ。
入学して、ドキドキした四月。
全てが新鮮で、自然と胸は高鳴った。
志だけをもって、大学に入り、アルバイトもした日々。
毎日が楽しかった。
そして毎日が不安だった。
いつも僕の感情はケンカしていて、時に思い悩む時もある。
進路は?
進むべき道は?
そう自問していく中で、自然と限界を作ってしまう。
田舎から上京してきた僕は都会の街に染まっていく。
おのぼりさん
いや、慣れるのにそう時間はかからなかった。
夏に彼女が出来て、そして2人に色々な試練を与え、波を与え、ここまで一緒に過ごせてこれた。
就職を機に僕は地元へ帰り、遠距離になる。
三時間の距離なのに、とても遠く感じた。
卒業式から三ヶ月が過ぎ、仕事の忙しさに感情を紛れさせて、彼女と都会の街並みを少しずつ思い出さないように、悲しくならないように日々を過ごしている。
必ず戻ってくるよ!
そんな確証もない言葉だけど、彼女は信じてくれている。
一年が経ち、二年が経ち、少し仕事も慣れてきて、会える回数も増えて行った。
三年が経ち、僕は志のままに彼女のいる街へ行った。
そこには三年前の懐かしさや新しさも垣間見えた。
二年間大学院に通い、
大学で仕事をすることになった。
そのときにはもう同棲していて、2人の夢を語り合っていた。
もう付き合って10年が経つね。
そう彼女が言う。
待ちくたびれたでしょ?
そう僕は投げかけた。
彼女は微笑んでいた。
僕は涙がこぼれた。
待つといことはどれだけ忍耐がいるのだろうか?
どれだけの勇気がいるのだろうか?
時間は止まらない。
常に急かされている。
僕はまた新たな悩みをもって
それでも生きてゆく。
いまは楽しみが三倍、不安は三等分にできるのだから...
完