結局、総選挙後のギリシアの債務危機は、EUで返済期限を4か月先に延ばす合意ができたために、ひとまずは先送りされました。
ECBによる量的緩和の決定を市場は好意的にとらえて、株価は上げています。
・EUの、FTSE100社は6949ポイントに上昇(1999年以来、15年ぶりの高値)
・米国ダウは$1万8214(2/27最高価格の水準)
・日経平均も1万8844(2/27 始値)
良く考えなければならないのは、ギリシアの経済規模は、ユーロの3%程度です。
債務の規模も32兆円ですから、日本に比べれば小さなものです。
関わらずこうした問題を好感して世界の株価が上がるのはなぜなのかということです。
もし期限延長がなかったら。。。。
デフォルトが確実になっていたら、世界の株価が大きく下げたということでしょう。
株価は人の感情によって大きくぶれます。
今回はたまたま上にぶれたということです。
この先もまだまだ上がるかもしれません。
下がる恐怖におびえながら、いけるところまで行くのでしょう。
最初は高すぎると思っていても、一週間連続であげていればさすがに乗り遅れたくないと焦るものなのです。
世界の株価は今
2014年からの世界の株価上昇は、金余りを背景に引っ張り上げられています。
どこまでいくのか。
実際の経済ではなく、だぶついたお金の上に成り立つ相場では、心理で大きくぶれます。
心理の転換点にきて逆に振れたとしても、それはブレの範囲ということになります。
日本は決まっているのは消費税増税だけ。
将来に向けて明るい話はあまり聞こえてきません。
円安の影響が生活にも表れてきています。
政府に加え、ゆうちょ、私たちの年金まで株を買い増してきます。
日経平均は一部の銘柄の株価によって大きく動きます。
もし下振れした時に耐えうるリスク管理になっているか。
びっくりして売ってしまうようなことにならないか。
リーマンの時も、売らずに持ち続けることができた人、続けて買い続けることができた人が今の株高の恩恵を受けています。
長期で成長するモノに投資しておけば、長期では伸びていくのです。
真実はこれだけです。
思った以上に下がってくると、底なしに下がる恐怖から売ってしまうわけです。
自分のリスク許容度を把握し、その範囲のリスクの取り方をするしかないのです。
今こそ、確認しておくべき視点だと思います。
FPに必要なこと
今後、資産管理のニーズはさらに増えていくと思います。
管理の方法です。
FPとして、顧客の資産管理ができるスキルは必要不可欠になるでしょう。
まだまだできる人がいないのは、参入障壁の高さでもあります。
資産管理の具体的ノウハウは、今後サイトで公開していきたいと思います。
もし次に下げることがあれば、資産管理ができるFPの前に行列ができることになるでしょう。