キツツキ目キツツキ科アカゲラ属
学名 Dendrocopos major
和名 アカゲラ
英名 Great Spotted Woodpecker
【分布】
イギリス、ヨーロッパ、スカンジナビア半島、北アフリカの一部、ロシア、モンゴル、オホーツク地方、カムチャツカ半島、中国北東部、朝鮮半島、日本、ミャンマー、インドシナ半島北部に分布。
日本では亜種エゾアカゲラ、亜種アカゲラが分布。亜種ハシブトアカゲラが迷鳥として数例の記録あり。
15亜種に分類。
◆D. major major 基亜種 - スカンディナビア半島、ポーランド北部、ウクライナ北部、シベリア西部からウラル山脈に生息。
◆D. major pinetorum - イギリス、フランス、中央ヨーロッパからイタリア、バルカン半島、トルコ、コーカサス、ウクライナ南部に生息。
◆D. major harterti - サルデーニャ、コルシカ島に生息。
◆D. major hispanus - イベリア半島に生息。
◆D. major canariensis - テネリフェ島(カナリア諸島)に生息。
◆D. major thanneri - グラン・カナリア島(カナリア諸島)に生息。
◆D. major mauritanus - モロッコに生息。
◆D. major numidus - アルジェリア北部、チュニジアに生息。
◆D. major poelzami - 南コーカサス、カスピ海地方南部に生息。
◆D. major brevirostris 亜種ハシブトアカゲラ - シベリアからアムール川、モンゴル、満州、オホーツク海沿岸に生息。
◆D. major kamtschaticus - カムチャツカ半島、オホーツク海北部沿岸に生息。
◆D. major japonicus 亜種エゾアカゲラ - 満州東部、樺太、千島列島、朝鮮、北海道に生息。
◆D. major hondoensis 亜種アカゲラ - 本州(本州・四国)に生息。四国では数が少ない。
◆D. major cabanisi - 満州南部から中国南東部、海南島、ミャンマー東部、インドシナ半島に生息。
◆D. major stresemanni - 中国西部からミャンマー、チベット南東部、インド北東部に生息。
【生態】
低地から亜高山帯の落葉広葉樹林や針葉樹林、その混合林に生息。
高緯度の個体は不規則に移動することもあるが、基本的に留鳥。
食性は雑食。主に昆虫類、クモ、多足類、果実、種子も捕食する。
昆虫類を木の幹や枯れ木で採餌する。
木の幹に樹洞を掘り営巣。
【サイズ・形態】
全長20‐24㎝ 翼開長38‐44㎝。
中型のキツツキ。
背は黒、肩羽先端は白、逆「八」の字状に見える。
腹部や下尾筒は赤。翼上面は黒、中雨覆や大雨覆に白い斑紋がある。
オスの成鳥は後頭が赤。メスの成鳥は後頭が黒。
幼鳥はオスメスともに頭頂が赤。
額から頬、下面は白。
虹彩は暗赤色。クチバシはやや短く、黒。
脚は黒。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『アカゲラ(Great Spotted Woodpecker)』
皆さんは「キツツキ」というとどんなイメージを浮かべますか?
北海道の方は黒くて頭が赤い「クマゲラ」かもしれませんが、
概ね、白黒赤の色合いの本種を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
絵本やアニメで出てくるキツツキはたいてい本種を想像して書かれていることが多い気がします。
そんな本種、アメリカでは珍鳥扱い。
バードウォッチャー御用達の映画「ビッグボーイズ~幸せの鳥を探して」の中で
本種を雪の中で見つけて大感動するというシーンを見て、「ところ変われば珍鳥が変わるものだ」とあらためて思った次第です。
ちなみに、コメディータッチで非常に軽い雰囲気の映画でありながら、野鳥に関しては生態や珍鳥度合い、その野鳥を見に行くまでのアプローチや季節感などは現実に即していて、非常に楽しめますよ(^^)
おすすめの映画です。
まだ見たことがない方は、是非‼
赤いパンツを履いたような、かわいいキツツキをご覧ください。
◆亜種エゾアカゲラ
幼鳥かな
地面で採食中
次はミユビゲラの順番ですが、未見なのでパスします。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。