チドリ目ミヤコドリ科ミヤコドリ属
学名 Haematopus ostralegus
和名 ミヤコドリ
英名 Eurasian Oystercatcher
【分布】
北欧、中央アジア、沿海州、カムチャツカ半島などで繁殖。
西欧、アフリカ西岸、中東、中国南部、日本にかけての海岸で越冬。
日本においては、かつて主に九州に飛来していたが、昨今は東京湾や伊勢湾・九十九里海岸などで定期的に観察されるようになった。
3亜種に分類される。
◆H. o. ostralegus - アイスランド、スカンディナヴィア半島からヨーロッパ南部。冬季はアフリカ。
◆H. o. longipes - ロシア、シベリアからカスピ海、アラル海。
◆H. o. osculans - カムチャツカ半島、北朝鮮。冬季は中国東部および日本。
【生態】
主に海岸・河口域の砂浜に生息。
食性は動物食。二枚貝を採食。
クチバシの形状がそれを食べることに特化した形状になっている(後述)。
貝を立てて篏合部に差し入れて開いて中身を出して食べる。
ほかにカニやゴカイなども採食。
【サイズ・形態】
全長45㎝ 翼開長86㎝
頭、頸部、胸は黒、下背、腰、上尾筒は白。尾羽は基部が白く、先端が黒。
翼は黒く、飛行時に幅広の白い翼帯が目立つ。
クチバシ、脚は赤橙色。
正面から見ると上下のクチバシはともに横から押されたように薄い形で先が鋭くなっている。
虹彩は赤。
【その他】
アイルランドの国鳥。
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<ここから鳥の写真>
『ミヤコドリ(Eurasian Oystercatcher)』
私が鳥見を始めた大学生時代(1986年・・・36年も前かぁ~)には
ミヤコドリは結構な珍レベルの鳥でした。
それが今では、東京湾奥の三番瀬では容易に見ることが出来る鳥に。
しかも数も年々増えている気がします。
潮干狩り用の貝を撒いたりしていることや
マテ貝、ホンビノス貝(白ハマグリとか言われてる)もあちこちに殻が打ちあがっていますから
きっと、本種たちの格好のエサが豊富なんでしょうね。
クチバシが、「京ニンジン」のようで特徴的です。
白黒赤の3色構成の魅力的な鳥です。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。