【日本の野鳥#12-21】オオバン(Common Coot) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ツル目クイナ科オオバン属

学名 Fulica atra

和名 オオバン

英名 Common Coot

 

【分布】

◆亜種オオバン F. a. atra
アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸、アイスランド、イギリス、スリランカ、日本、フィリピンに生息。
夏季にヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬季になると東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠などへ南下し越冬する。
日本では夏季に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬する(冬鳥もしくは留鳥)。


F. a. australis
オーストラリア、ニュージーランドに生息


F. a. lugubris
インドネシア(ジャワ島)に生息


F. a. novaeguinea
インドネシア、パプアニューギニア(ニューギニア島)に生息

 

【生態】

湖沼、湿原、水田などに生息する。

非繁殖期には大規模な群れを形成することもある。
食性は植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物を食べるが魚類、鳥類の卵や雛、昆虫、軟体動物なども捕食。

 

【サイズ・形態】

全長32-39cm 翼開張70-80㎝。

頭部や頸部は黒い羽毛で被われ、頭頂や後頸には光沢。

胴体は灰黒色の羽毛で被われ、上面は青みがかる。

下尾筒は黒い羽毛で被われる。

尾羽の色彩は黒褐色。

次列風切先端は白。
虹彩は赤や赤褐色。

クチバシの色彩は白。上クチバシから額にかけて白い額板で覆われる。

脚には木の葉形状の水かき(弁足)があるため、バンよりも泳ぎは上手い。

 

【その他】

英名cootは鳴き声に由来するという説もある。

 

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<ここから鳥の写真>

『オオバン(Common Coot)』

私が鳥見を始めた学生時代(35年ほど前)

本種はこんなにたくさんいる鳥ではありませんでした。

世界的に増えているのか?日本でのみ増えているのか?

勉強不足で分かりませんが、特に冬場はよく目にする鳥の一種です。

バンより泳ぎがうまいので、すいすい進みます。

 

また、先日、面白い行動も目にしました。

植物食のヒドリガモの糞を食べるんです。

確かに、分解も進んでいて、栄養豊富なのかもしれませんが

人間から見ると、やはり奇異な行動に映ってしまいますよね。

この脚指も特徴的です。

指に弁がついているんです(弁足といいます)

カモ類の脚には水かきが指と指の間にありますが、弁足は脚指に各関節の間に膜がついているような構造なんですよね。

カイツブリ類とオオバンに見られる特徴です。

 

※順番的には、次はノガン・ヒメノガンと続くのですが、まだ見たことがないので、スキップします。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。