前記事の続きです・・・
アダムスミスの国富論の中に書かれている「見えざる手」について
前記事に書いてみました。
一言添えておきますが
アダムスミスの時代背景と、現代に時代背景は異なります。
また、アダムスミスは自由にさせておくと説いていますが
自由奔放に無秩序に。。。という解釈ではありません。
見えざる手によって導かれる=予定調和が起きる
そのことには、当然、倫理的な観点や道徳的観点が大切で、そこを基底にしての自由ということであることを忘れてはいけないでしょうね。
現代は、そこが希薄になっていることが、「自由」の履き違いになっているように思えます。
※事実アダムスミスは、『国富論』の著書で有名で、経済学の父といわれていますが、『道徳感情論』も上梓しています。
「人間がどれだけ利己的なものと想定されうるにしても、明らかに人間の本性の中には、何か別の原理があり、それによって人間は他人の運不運に関心を持ち、他人の幸福を自分にとって必要なのだと感じるのである」とそこの冒頭で記しています。
それを「同感」とスミスは呼んでいます。。。。まあ、公正性とか協調性、親和性の元になっているところでしょうね。
ちょっと話が逸れました・・・
自由にしておく=国家が経済にかかわることはよくない
という解釈になるわけです。
では、国家の役割はなんなのか?
それも国富論にて説いています。
国防(他国から自国を守る)
司法制度の確立(ルール・行動基準を作る)
公共事業、公共施設の配置(富の分配)
教育
とあります。
その為に税が必要です。
それに伴う「租税原則」も説いています。
その租税原則とは
1)公平の原則 2)確実の原則 3)支払便宜の原則 4)徴収費最小の法則
です。
1)公平の原則 各人の能力(収入)に比例して、政府の維持に貢献すること
2)確実の法則 これ、分かりにくいですよね、税の明確さ(恣意的変更があってはならないこと、税額や納税の時期、方法が納税者に明確であること)=(法律に基づいて税の決定をする)が原則であると説いています。
3)便宜性の原則 たとえば、所得税は給料日に合わせて徴収する。。。とか、納税者があとで困らないようにするための原則
4)最少徴収費の原則 税金の徴収は低コストで行うこと 源泉徴収なんてその最たるものかと・・・
まあ、そんなことを説いた書物ですが
一番肝心な重商主義の批判について書かなくてはいけませんね・・・つづく
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<ここから野鳥の写真>
三宅島の鳥見旅No16
今回は『カラスバト(Black Wood Pigeon)』
部屋の窓から撮影できるというふれこみの
民宿「スナッパー」の部屋から。。。
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ピント合わせる前に。。。飛びました。
洗濯ものや布団を干すと怒ってやってくるらしい。。。
初日の鳥見が終わりました。
2日目に期待して。。。酒盛りです。
ちなみにカラスバトは極東固有種です。
ハト目ハト科
学名 Columba janthina
和名 カラスバト
英名 Black Wood Pigeon
今日は3回目にパラワンの鳥になります。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。

