前回、大手より中小・中堅の不動産会社の方が手数料値引きを提案してきやすい、という話をした。
「じゃあ大手の不動産屋は避けて、中小、中堅から買えば良いよね。」
「仲介手数料半額
とかPRしてる不動産会社あるよね。」
と思ってしまうけど、そう簡単ではないのが辛いところ。
お買い得物件を買おうとすると、不動産仲介会社は実質的に選べない![]()
どうしても売主さんは大手の不動産会社に仲介を依頼しがち。
反対の立場になって考えれば想像できる。とりあえず名前を知ってるところに頼むよね。
中小に頼んだら、担当者の能力不足・マンパワー不足・知名度不足などで長期間売れなかったらどうしようって心配だもの。
結果として販売予定(未公開)の不動産情報については、大手の営業マンの方が豊富に持っている印象。
「まだsuumoに載ってませんけど、もうすぐあのマンションの南向き3LDKが売りに出ますよ」とか教えてくれる![]()
そしたら心の準備ができるでしょ(〇〇万円以下だったら買いだ!とか)。
現地(周辺環境)を事前に見に行ったりもできる。
もちろんsuumoに掲載された後で、別の不動産屋経由で「この物件を見たい」ってお願いすることはできる。
不動産屋さんは「どこの物件でも対応できるから、suumo見て、見学してみたい物件があれば連絡してほしい
」って言うよね。
でも、お買い得中古マンションを購入したいのなら、それでは間に合わない![]()
「囲い込み」って言葉あるでしょ。
売主側の仲介も買主側の仲介も、両方とも同じ会社がやること自体(両手取引)は一応セーフ。
でも「囲い込み」は、売主側の仲介が買主側の仲介も同時にやろうとして、他の買主側仲介会社を排除する行為のことで、いろいろ問題があるとして批判されがち(長くなるので説明しないけど)。
具体的にどんな流れになるかというと、買主側の仲介から売主側の仲介に電話で問い合わせると
「その週末はこちらで見つけたお客様のご案内があるので鍵を貸せません」って断るわけ。
そうやって他社仲介を締め出す。
鍵は通常、売主側の仲介会社が保管してるからね![]()
でも、ご案内の予定があるのは事実。人気のある物件の場合は特に。
その電話の時点では予定入ってないかもしれないけど、週末までには入る。
それで、その週末のうちに誰かが申し込んでしまう。
だから他の不動産会社からの内見希望ではノーチャンス。間に合わない。
さすがに部屋の中を全く見ずに購入申込みするのは怖いよね![]()
もちろん何ヶ月も売れ残ってる物件だったら話は別だよ。
でも前にも言った通り、そういう物件には売れ残ってる理由があるはず。
お金に余裕がある人、収入が安定してる人は売れ残りをゆっくり選んでください![]()
でもそうじゃない人は、掲載初日に問い合わせ殺到するようなお買い得物件をスタートダッシュで勝ち取ることが、将来の住宅ローン地獄を避けることに直結する![]()
価格が安いからローン残債も少なくなることと、人気があるから資産価値が維持されやすいという二つの意味で。
