アベノミクスによる異次元の金融緩和以来、1年8カ月で約15円の円安となっている。
約13%の円安である。
この影響で外需主導の企業(主に上場製造業)が続々と過去最高益を出す可能性が高まっている。
企業の想定レートは1ドル=105円近辺に集中しているためだ。
1円の円安が経常利益を0.5%押し上げる計算が出ており、現在の乖離は10円程度円安のためこのまま定着すれば経常利益を約5%上振れさせそうである。
だが、この円安は上場外需企業、資産家が潤うのみで一般の家庭にはほとんど回ってこない。
なぜなら、多少賃金が上がっても物価高に追い付きそうもないからである。
現在は、原油価格が1バレル=77ドル台まで下がっているし、将来年金受取額は年々下げる方向なのでさらに買い控えをしている状況で目立った物価上昇はしていない。
今後、アメリカの景気が上向きなら更なる円安が進みだろう。
私は、1ドル=125円を目指している感じがする。
インフレ(物価上昇)は為替連動している歴史があるので、資産防衛は多少外貨で持つべきであろう!