ボクが医師への不信感や地方医療のいい加減さとか、お坊さんへの不信感を持つようになったのは7年ぐらい前のことになります。父が夜中に救急搬送されたことが始まりでした。脳梗塞の発作だったのです。車中で心肺停止となり、そのまま、ICUへ。
あとで、その緊急病院の医師からとんでもなく叱られた。よくもこんなになるまで父を放っておいて・・・・と、唖然として聞いていて、母も脳神経外科の主治医との顛末を怒りながら話したそうです。右腕から肩が痺れていて痛いと受診をしたら、外科に行きなさいと、そこで妹がMRを撮って下さいと言うとCTで異常はないから必要ないとのこと。・・・結局、外科でのレントゲンも異常はなく。そのまま帰宅。その2日目のことであった。
あの時、MRを撮って血管の詰まりを診付けていれば、こんなことにはなっていなかった。まだ元気でいてくれたはず・・・どこも悪いところはなかったから・・その後の話題は、お寺や墓のこととなり、母の友人でお寺さんに知り合いがいて、墓を造成中だから、・・・と薦められたそうです。田舎でも墓所は40万~90万は掛かります。そのお寺の檀家に入れてもらうことなりました。
1ヶ月ほどで父の容態が落ち着いていることで、もっと近くの病院へ転院することになりました。というのも母の病院との関わりがなく付き添いがいないと満足な医療が受けれないと思い込んでいますから、具合が悪くても毎日往復4時間掛けて通っていました。高齢ですから母のことも心配です。何とか第2希望の地元の病院へ転院しました。
そこの病院の対応は酷く、主治医である院長から父の肺に水がかなり溜まっているとのこと。ボクは、すぐに水を抜いてほしい。ベットの上で溺れて死ぬなんて耐えられないから・・・と言うと、抜くために開けた穴が原因でガンになるかもしれない。と・・・ガンになるリスクと溺れるリスクを考慮しても緊急性からすぐに抜いて下さい。とお願いした。・・・
が4ヵ月後に再転院して分かった事だけど抜いてはいなかった。新しい主治医が肺の水を抜いてくれたのだ。・・・もう少し早く水を抜いていれば・・・肺は再生できたのにと言う。それまでに色々なことあって母と妹も前の院長が信じられない。任せては置けないと聞いていたので、ケア・マネージャーに相談して再転院の話となった。
父は変わらず昏睡のままだが、穏やかに休んでいるとのこと。その半年後、父は他界した。葬儀も終わり、新しく造成された新墓に墓屋と工事の打ち合わせ、基礎工事に行ったときである。母が此処じゃないといい始め、住職とも話して、そこは狭いから隣に決めた。という。住職は今不在なので後で話を聞くということなので、撤収という事になった。
帰り際に工事人の人から、ステ・コンが入ってあるから簡単に掘削できない。* ステ・コン・・・余ったコンクリートが廃棄され、固まったもの。それに、ここは新しく造成されたんじゃなく。古い墓を撤去して、構えを新しくしただけですよ。と耳打ちしてくれた。
ウソをつかれた事はショックだった。寺社経営の大変さもあるのだから、改葬の話だけでもして欲しかった。何となく調べていく内に、先に造られている墓が傾いていることに気付く、墓下を見ると、墓石が宙に浮いている。地盤沈下だ。造られてからまだ新しい墓で・・・。これでは10年の耐久性もない。ええっ。・・・裏を見るとステ・コンだ。酷い手抜き工事だ。
以前は墓床を掘って、大人一人が入れるスペースを作り、横に棚があって骨壷を収納するようになっていた。今は夫婦墓が多く、入る人も少ないので墓石の下に骨壷をいれるスペースがあるだけになっているのが大半だ。だから、改葬するのに土を入れて埋めたのではないか。充分に、土壌の閉め固めも行っていないから地盤沈下の原因になったことが手に取る様に分かる。
嫌な考えがよぎる。・・・。周りをよく見ると、3段、合計30基ほどの墓所が新しくされている。もしかすると強制撤去なのか。・・でなければ都合よく、まとめてこんなに墓仕舞いをするはずがない。お寺の近所に知り合いが居たので訊いてみた。すると、法外のお布施1口35万最低2口からを払わなければ、墓をどけると言うものだったらしい。田舎の年金暮らしの家計ではとても融通できる金額ではない。つまり、社務所を立派にして金回りのいい檀家に入れ替えようと考えているらしい。
普通、墓仕舞いするには、新聞などに告示して1年間連絡が取れない場合。墓の掃除とか、お盆と法事などをする人がいなくなった時に行われる。永代供養とか使用などというのも墓の面倒をみる人がいて成立する。つまり、定期的にお寺に使用料を払うこと。言ってみれば、近親者もなく子供もなく夫婦だけで墓を造っても、直ぐに撤去されてしまうわけだ。居たとしてもその方に色々と金銭的にも手間も毎年迷惑を掛けてしまうことになる。
それとは別に、信じられない話を聞いた。墓仕舞いをするにあたって古いお骨や骨壷などを全て集めて火葬場へ処分しなければならないのだが、どうも、やっていないらしい。と言うのも、撤去される側で引き取ることも出来ないので、処分をお願いするのだが・・・。
お寺からは何の連絡もない。墓石は裏山に投棄されているという。帰り際にお寺の裏山によって見ると、確かに沢山の墓石が乱雑に投棄されていた。
母はこの時点で厭になっていて、というのも・・・お寺の住職の奥様から、電話があり怒りながら、その墓所は45万。貴方が買ったのは40万のところであると一方的に喋って電話を切ったらしい。かんかんである。もと話と云えば、40年くらい前に買っていた墓所を市議会議員の叔母にあたる人に盗られ、市議会議員なら少々のことは許されると思っているらしく。先に墓所を作った者勝ち。と・・・誰かが入った墓所に入ろうとは思わないから、結局、泣き寝入りになる。その事が原因。そこは100年でも200年でも、誰かにどけられることもなく。理想的だったのだが・・・。団地の人のための集合墓所だから・・・。
ボクはお通夜にもお坊さんは呼んで欲しくない。お経も要らない。当然、葬儀告別式もしない、家族3人が送ってくれればよい。お寺との縁は持たない。今、母のところへ来ているお坊さんは、とても穏やかで真っ当な人らしいが、やはり今後のほかの人に掛けるであろう迷惑などを考えるとその気は失せる。部屋に写真とヒーリングの蝋燭があれば充分である。視覚と嗅覚で偲ぶ事は出来る。仏壇など要らない。骨は火葬場で集骨をしなければ、処分してくれる。
以前こんな話をしていたら、パートさんが私は戒名を蒲鉾板に自分で書いて、それを抱いて死ぬ。とか話していた。戒名代は最も安くて、居士が25万。最高で、院姓なら100万もする。元々は生前に無料で授かっていたらしいが、今はお寺の経営面に利用されている。