魔王さんの日常


それから1週間後、魔悪が俺の家に来て今に至る。
「まったく、こんなだからこうなるのよ」
魔悪があきれながら言うが、こうなるとはどうなる事なのだろうか。
今、気がついたのだが、魔悪の後ろにホワイトボードが置いてあり、それに何か怖い絵が描かれていた。
「えっと・・・後ろの絵は何?」
分からないので聞いてみる。
「何って、見て分からないの。ネコよネコ。暇だから書いたの文句ある」
文句は無いがうろ覚えにも程がある。
「でもネコならこう描けば・・・・・・いいんじゃないか?」
俺はネコをホワイトボードに描く。
「へぇー。人が絵を下手なのを気にしているのに・・・焼き殺してやりましょうか」
ぼそりと怖い声が聞こえてきたので、俺は素早く手で絵を消した。
「さて、おふざけはここまでにして明日の作戦会議を始めるわよー」
「明日って何かあったか?運動会はもっと先のはずだが」
俺が魔悪に聞いてみると
「バカヤロォォォォォォ」
バゴッ
と魔悪に右の頬を殴られた。
「・・・何故殴った」
「何も知らないで来るからだ」
「俺じゃなくてお前が来たんだろーが。あと、詳しいことを教えなかったのもお前だー」
俺と魔悪が、ギャグマンガみたいにポカポカ殴り合っているとクスクスと楽しそうな笑い声がベットの方から聞こえてきた。
笑い声がした方を見ると、いつの間にかベットの前に白のワンピースの上に青のブラウスを着た、髪が腰の辺りまである身長173cm位の
女の人が正座で座っていた。
「あっ、クロ。いたんだ」
「クロって、その女の人の名前か?」
俺は名前が少し珍しかったので質問してみる。
「スゥにはまだ紹介してなかったわね。私と契約してくれたネコのクロよ」
そう魔悪が言うと、クロが空中で縦に1回転して、尾が2本あるトラ色のネコになった。
「名前がクロなのに、黒色じゃなくてトラ色かよっ」
俺は魔悪に素早くつっこみをいれる。
「いやー、魔族が契約したネコが黒色じゃないと格好がつかないからせめて名前だけでもと思ってね」
「名前だけでもとおもってね・・・じゃねーよ。名前以前に尻尾が2本ある時点で猫又じゃねーか」
「あれっ、こっちの世界のネコって尻尾が2本じゃないの?」
「んなわけあるか。てか、よく普通のネコに会わなかったな」
俺はあきれながら言う。
「・・・ちょっと待て、じゃあ魔界のネコは尻尾が2本なのか?」
「そうよ。むしろ1本のほうがおかしいのよ」
「少し怖いな」
と俺は言う。
「まあ、それは置いといて」
置いとくんだ・・・
「明日の午後1時にMビル前広場に集合っ!そこでしおりを配ります。と言う訳で今日はこれで終わりっ。以上終了。それじゃっ」
と言い、窓から飛び降りて魔悪は帰っていった。
「魔界は窓から帰るのが普通なのか?」
俺は1人になったあとぽつりと言った。
それにしても明日は大変なことになりそうだ。今から寝ておこう。明日寝られなかったら困るからな。
そう思い俺はべットに横になった。





あとがき
      初めましてです。ここまで読んでいただきありがとうございます。
      この作品は思いつきで書いたファンタジー小説です。面白かったと思う方や

      ここをこうすればもっとよくなるのに
      と思った方、質問をしたい方はぜひコメントをください。
      一応まだ続きがあります。半年以内には次をのせる予定です。
      かなり短いあとがきでしたが、読んでいただきあれがとうございました。
      最後に、読んで下さった方々に太陽と同じ位の感謝を
      PS
      凹むので悪口は書かないでください。

魔王さんの日常              


少しの間状況が呑み込めずポカーンとしていたが、我に返りよく見てみると、少女は剣を振るうのに集中しているのか、まだこちらには
気がついていないようだ。
(いまのうち)
と思い、逃げるために足の向きを変えると、硬い感触と共に
ゴンッ
と音がした。
足を見ると扉にぶつけていた。不意にブンッブンッと空気を切る音が止む。俺が少女のほうに視線をずらすと、驚いた顔でこちらを見ている。
「おっ、おじゃましました~」
と言い教室から出てダッシュで逃げる。
「--、--、----」
少女が地球で聞いたことのない言葉を発したとたんに、俺の脚が金縛りにかかったように動かなくなり
ズザザザザザザザッ
と、ヘッドスライディングのように派手にこける。
「想定外だったわ。まさかこんな時間に人が入ってくるとはね。やっぱり結界でもはっておくべきだったわ」
少女がなにかぶつぶつと言っている。俺のことを忘れているらしい。俺は這って逃げるが、
「--、--、----」
と少女が口にしたとたんに次は手が動かなくなった。
「そーいえばさっき動けなくした奴がいたわね。どうしようかしら。あ、そーだあれをやろう」
「おいっ俺をどうする気だ。てかお前は誰だ」
俺が少し叫びぎみに質問する。
「あら、クラスメイトの顔を忘れるなんて酷いわね~。まあいいわ。改めて自己紹介をしてあげましょう。黒野魔悪です。出身地は魔界で
得意技はダークブラストです。よろしくっ」
ああそういえばうちのクラスにいたなと思う。しかし出身地はアメリカやらイギリスとか言っていたし、得意技はばく転と言っていた気がするが。
まあ、今は考えているときではない。
「お願いなんだが俺の手足を自由にしてくれないか」
と頼んでみる。
「いいわよ。ただしその対価として私に絶対服従を誓いなさい!」
「んなことするかよ。それなら転がって帰るほうがましだっ」
「---、-、---、--、さあ術を解いたわ。もう服従する以外、道はないわ」
酷っ、こいつ俺の答えは関係ないのか。しかし俺の左に在る窓から飛べば運がよければ逃げられるはず。と馬鹿なことを考え、それを実行に移すために
魔悪のほうを見てみると、魔悪がにこにこ笑いながら手の甲を指差している。
俺が自分の手の甲を見てみると六芒星の上に数学の時に使うBを2つ重ねたようなものが浮かび上がっていた。
「なっ、なんだこりぁ」
「それは呪いの紋章でね、それをつけられた人はつけた人の合図1つで死んじゃうんだよー。まあそれにしても流石私。初めてでも成功出来たわ」
魔悪が半分がからかい口調もう半分が誇らしげな口調で話す。
「気楽に言うなっ!なに、俺はお前の合図一つで命が消えるってか」
「そうよ。ものわかりがいいじゃない。まあ、こうゆうこともできるけどね」
と言いながら魔悪が、パチンッと指を鳴らすと、頭に叩かれたような痛みと衝撃がきて、少し仰け反る。
「地味に痛え」
とぼそりと言う。が、聞こえてなかったのか魔悪がそのまま話す。
「その呪いはね細胞レベルのダメージから存在自体を抹殺するまでできるのよ。と言うわけで、死にたくなかったら私の野望に協力しなさい!」
脅しのくせに後ろにバーンと言う文字が出そうなほど偉そうな態度だった。
「と言うわけで、1週間後にあんたの家で作戦会議ね。以上解散っ」
と言って、俺の了承と俺の名前と住所、電話番号を質問せずに窓から飛び降りて魔悪は帰っていった。
俺も鞄を取って階段を下り、自分で作った鍵で昇降口を閉めて校門を乗り越えて学校を出る。
家に帰るとベットに倒れこみそのまま寝てしまった。

読みやすくしてみました。





魔王さんの日常
                                             
「スゥが隙を作ってるところへ私が魔法を、ってスゥちゃんと聞いてる」
と魔悪(まお)に怒られ気がついた。どうやらボーとしていたようだ。
おっと紹介がまだだった。俺は西永盟高校(にしえいめいこうこう)1年のスゥだ。まあ本名は今度明かすとして、今俺を怒鳴っている
のが、俺と同じ西永盟高校1年黒野魔悪(くろのまお)だ。見た目はかなり小さい高校生だが実は魔界人なんだ。(もちろん他の生徒や
先生はこの事を知らない。)なぜ友達と言える人がほとんどいない俺がこんなどうしようもない秘密を知ってしまったかを今から教えて
あげよう。
それは1週間前の4月23日の事だった。
俺は教室に忘れた鞄(弁当入り)を取りに夜の11時ごろに学校に校門を乗り越え忍びこんだ。昇降口を自分で作った鍵で開け中に入る。
階段を音をたてないように上り、忍び足で廊下を歩き教室にたどりつく。先生たちはかえっていたが、用心のためゆっくりと扉をスライド
させると、そこにちっちゃな角を頭に生やした腰の上辺りまであるツインテールの身長157cmくらいの赤い目をして、うちの学校の制服を
着た少女が、その少女の胸の高さあたりまである赤いオーラらしきものをまとった剣を振り回していた。