地球から1350光年ほど離れた天体で、かんらん石という鉱石の結晶の雨が降っているらしいことがわかった。かんらん石の純度の高い結晶はペリドットと呼ばれる宝石で、実際に見られれば、かなり豪華な眺めだ。米航空宇宙局(NASA)が発表した。
かんらん石は宇宙にありふれた鉱石。遠方の銀河にも存在することがわかっているが、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が、オリオン座にあるHOPS―68という天体を観測したところ、かんらん石の結晶に特有の光を観測した。
このような結晶ができるには、かんらん石が一度、かなり高温になったあと冷やされなければならない。研究チームは、天体から噴き出す高温のジェットで熱せられたかんらん石が遠方まで吹き飛ばされて低温で結晶化し、再び天体に向けて降っているとみている。
この天体は恒星の赤ちゃんのようなもので、周囲に雲が広がっている。研究チームのチャールズ・ポティートさんは「真っ暗な雲の中で、結晶が緑色の光を放っているかもしれない」と言う。
かんらん石の結晶は太陽系の彗星(すいせい)にも含まれている。研究チームは、太陽系ができつつあるとき、同様のシナリオで、かんらん石が原始太陽系の 中心からへりまで吹き飛ばされて結晶化し、そこで原始彗星に取り込まれた可能性もあるとしている。(ワシントン=勝田敏彦)
http://www.asahi.com/special/space/TKY201106040120.html から引用しました。


