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Star☆Off

自作小説、書いてます。
ところどころに絵も載せてます、

第七話 可視と不可視(2/2)

 ディンとエルプ、二人が中間地点の町への行く先を歩みだした。道中に商業の人が数人通りかける程度で危険なことなどなかった。見たこともないような大自然の中、二人は無言を貫く。お互いがどのような話題を出せばよいか分からないのだ。ディンは大自然を満喫しながら駆け巡り、エルプは重い表情で下を向いていた。

 町まで着く様子もないので途中、林の中で休息を取ることにした。重量のある音と共にディンは座るとエルプは地図を見ていた。それでも無言なので退屈だ。さりげなく役職について尋ねた。

「軍っていつも何を行っているので…すか?

「…そうですね、訓練ぐらいでしょうか」

「訓練だけ?

「…他は武器の整備をしていますね」

 会話が続かないことに苦笑し、あることに気が付いた。エルプが人の目を見て話さないことだった。目線を荒らせようと顔を動かすもそれから逃れるように顔をそむけた。

「…人見知りですか?

 エルプは驚愕し、ようやくこちらを向いた、それも一瞬だが。地図を見て居ながらこちらに視線をちらつかせる。

「…違います」

「嘘だ」

 というのは彼の誇りに対して失礼だ。見知らぬふりをして「そうか」とつぶやく。

すると唐突に声が聞こえた。笑い声のような、子供の声のような、あいまいな声だったが気になり、その場を離れる。その時にエルプの声が聞こえたような気がした。


声がした方へ行ってみるもそこには誰もいない。そう、人ではない。小さな『何か』だ。横たわる大樹の上で花びらが落ちるようにくるくると回っていた。56人ほどの人がこちらを見ていた。アルタミラの外れの森に当然現れた物と同じだった。

≪この人、ずっと僕らを見てない?

≪大丈夫だよ。この人はどこか違う場所を見ているだけだよ、見えるはずがないって≫

≪そうかなぁ≫

 おそらく自分の事だろう。見えることがおかしいらしい。思わず声をかけた。

「いや、見えるけど」

!!

 その人たちは驚きを隠せず、立ち往生している。中には泣きそうな人もいた。慌てて慰めようと声をかける。

「落ち着け、何もしない」

≪嘘だ、嘘だ≫

≪声は聞こえるかもだけど、僕らの姿が見えることは僕らを使うってことだよ!

ふと聞こえた声に疑問を抱き、尋ねてみた。

「使うって何に」

≪魔法!最近は僕ら、精霊の姿を見かけてない!

 魔法、それは太古昔に滅びた人の技術。しかしそれは突然使えなくなったのだ。何の理由もなく、唐突に。使える人などいないはずなのに、彼らの言い分には魔法はあるように思われる。思考が飛び交う。それを見て彼らも警戒が緩みかけている。そしてまた尋ねてみる。

「…魔法ってまだ存在するのか?

≪そうだよ、だから姿がないの≫

≪そんなことも知らないの?

≪女の子にモテないよ?

「大きなお世話だ」

 そしてその精霊たちの背後に迫る何かをとらえたディンは彼らをこちらへ引き寄せるように両手で優しく包み込む。触ってみるとほんのりと温かいものが広がった。背後に迫ってきたものは大きな獣だった。灰銀の髪をなびかせ、夕暮れの閃光を持つ獣は息を荒くしてこちらを見つめる。しかしディンではなく両手に抱えた精霊の方だった。彼らを食そうとしていたのだろう。頭にそれが過ると、獣に背を向けて走り出す。ディンは気づかなかったが、獣はその場にいただけで、のちに森の奥へと戻って行った。


 彼らを両手に抱え、ある程度の場所まで走れば獣の姿は見えない。精霊の彼らの方を見やると苦笑と笑みを浮かべるように顔は様々だった。何かしたのだろうか、と考えを巡らせるも思い当たる節はない。そして一人はこう言った。

≪面白いね、お兄さん≫

 何が面白いのかはわからないが、彼らが喜んでいる姿を見てどこも怪我はないようだ。安堵を漏らすも≪おじさん臭いね≫と言われて腹が立った。

「ディン様、此処にいましたか」

 木々の合間から現れた彼を見ると体中に枯れ葉がくっついており、滑稽な姿だった。思わず精霊とディンは吹き出してしまう。エルプに疲れがたまっている顔があまりにも珍しいのもあるのだろうか。当の本人は眉をへし折っていた。

「…何故、笑っておられるのでしょうか」

「いや、珍しいなって思って」

≪僕らも≫

「休憩も終わりです。さっさと中継地点へ向かいましょう」

 彼のあきれ顔を見過ぎると彼のプライドを壊しかけそうなのでそっと胸の内にしまいこむ。そして精霊を近くの木々の近くに降ろした。しかしエルプは目を凝らしている。

「何を降ろしたのですか?

「えっと…」

 なんといえばいいのか説明がつかなかった。「精霊」と答えても信じてもらえるような性格ではないだろう。魔法と言う言葉からかけ離れた場所に立っている武人なのだから。適当に誤魔化そうとディンはとっさの一言を吐き出す。

「さっき思わず引っこ抜いてしまった草木たち」

≪え≫

精霊は驚いた顔をして見つめるが、そんな彼らを目の端において背を向ける。去り際に手を振ると相手も振りかえす。そこらへんは人と同じなのだろう。

















では水曜日

女の子はかわいらしく書こうかと

にすることにしました

「恋愛」

テーマはChristmasらしく

書いてないので

実のところイメージは決まっているのですが

今から限定小説のネタを考えなければなりませんね(~_~;)

Christmasまで一週間になりかけてます

さて

一切接点はないです

【中二病でも恋がしたい】の不可視境界線とか

題名は決してパクリではありませんので

おはようございます