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Star☆Off

自作小説、書いてます。
ところどころに絵も載せてます、

雪、キセキ

「秋羅、暇だな」

 私、長門 悠は現在、同級生の中山 秋羅を家に招いています。私の両親がクリスマスラブラブ旅行に行っているため、寂しさゆえに秋羅を呼んだのである。彼は高校の入学式の一週間後に転校してきたので、最初は物珍しく扱われていた。そしてなにより、鼻まで覆い尽くすのではないのか、という前髪の長さと深くかぶったフードである。あまりにも気になって彼を散髪屋に誘ったところ、出てきたのは顔立ちの良い美少年である。その時は思わずドロップキックを繰り出した。いい思い出である。

「そうですね」

 秋羅の方はこたつに入ってみかんの皮を剥いていた。そしてみかんの白い筋も剥いている。私も一緒にこたつに入っているが、端から見れば老夫婦だろう。

「何かして遊ぼう」

「また唐突ですね」

 彼は白い筋を剥き終わると目の前に掲げて目を輝かせていた。呑気なものである。今日は十二月二十五日、クリスマスの昼間である。ここ最近知ったのだが、十二月二十四日はクリスマスイブであって本番のクリスマスは二十五日であるらしい。

「じゃあ、どこか食べに行かないか」

「え」

 ふと浮かんだ案に秋羅は苦労して綺麗にしたみかんを落としそうになっていた。慌ててそれを手の内に収めると額に嫌な汗をかいていた。

「どうした」

「い、いえ。な、何でも、ありませんよ」

 明らかにおかしい様子だったので思わず額にしわを寄せていた。それを見て彼は面目なさそうにしているので、仕方なく外出を無くすことにした。そして秋羅はのそのそと、こたつから出ようとしている。

「お昼でも作りますか」

「んじゃ、私がやるって。こたつに入ってなよ」

 自分もこたつから出ようとすると、急に両肩に重量が乗った。それは向かいに座っている秋羅の両手によるものだった。

「座っていてください」

「いや、悪いし…」

「座っていてくださいね」

 まれに見ない真面目な顔でこちらを見つめてくるので、体が硬直した。その威圧に動揺を隠せず、とんっと座らされた。台所の方へ行ったのをただ見つめていた。

 一方、秋羅の方では真っ赤に染めた顔で料理をしていた。何を考えていたのかは追々分かるであろう。冷蔵庫から取り出した材料でチャーハンを、飲み物は麦茶。極々普通のメニューである。出来た品々を台に載せて彼女の元へ運んだ。

「出来ましたよ、長門…さん?

 ふとこたつを見やるとそこには、彼女の眠った姿である。あまりにも幸せそうに眠っているので、苦笑を浮かべていた。冷めた料理を出すのは彼のポリシーに反するのだろう。近くにしゃがんで彼女の肩を揺らす。しかし起きる気配はない。

「悠…」

 彼女の名前を呼べば、悠は「うにゃ」と何とも言えない言葉をつぶやいていた。その姿に愛おしいと感じてしまう。そう、何を隠そう、秋羅は悠に好意を抱いている。だから今日、家に呼ばれた時には感激のあまりガッツポーズをしていた。それを彼女が知ることはない。そして家に御呼ばれされたので、急きょ悠へのクリスマスプレゼントを用意しているのだ。だから外出すると言った時にはプレゼントの存在がばれてしまうと勘違いし、慌てめいたのだ。

「ゆ…、長門さん、起きてください」

「にゅう…、プニプニする」

「何が!

 と心の中で突っ込むが、構わず彼女を起こしにかかった。

 それから昼食を食し、何事もなく過ごしていった。そして夕暮れになり、秋羅が帰る時間となってしまった。彼はこれまで音沙汰もなかったが玄関先の時だった。

「では、次会うときは元旦でしょうか」

「そうだな。結構楽しかったよ、ありがとう」

 玄関のドアに手を掛けようと近くに寄ったが、すぐさま彼女の方へ体を向けた。悠は一瞬の事で驚いてしまった。そんな悠に近づき、彼女の左手首にカチャと何かをはめた。それは十字架の小さなモチーフを通している金の腕輪だった。

「どうした」

「…クリスマスプレゼントです」

 それを小声で言い放つと再び玄関へと赴いた。少しばかし顔を後ろに向けて言った。

「お揃い、ですから!

 勢いよくドアを開き、閉める。悠は左手にかけられた腕輪を見て首を傾げた。

「秋羅の奴、クリスマスプレゼントなのは聞こえていたけど…不意打ちにもあるぞ」

 悠は誰もいない家で夕暮れに染まった頬を両手で隠していた。

 誰も知らないまま、彼と彼女の恋は進展していたのだった。




おはようございます

本当は23,24日で分けて更新したかったのですが

あまりにも長くなってしまいそうなので

短くしようとしたらあまりにも短くなってしまった

しかし

今日25日のほうがChristmasだってことを知ったので

Christmas限定と書いてしまったからには

その日に更新したほうがよいのかなと思いまして

遅れてしまいました(~_~;)

つらつらと書きならべてもつまらないだけなので

少しばかりこの小説について触れておきます

この小説は

「こんな人、いたらいいな」と「男らしい自分の分身」を取り入れてみました

所謂自己勝手に書かせていただいたものですね

少し後悔しています

そして自分には恋愛の才能がないのではないかと思うほど

お恥ずかしいばかりです

次回は12月31日か1月1日の更新予定です

お正月か年末の話題を書こうかと思います

イラストも書くかも知れないです

では来週に