3月になり,日差しや風が少しずつ温かくなり,徐々に春の訪れを感じられるようになってきました。
この季節,お忙しい方が多いと思います。
子どもさんの卒業,進級,進学,引越し,就職,そして,ご自身の職場の移動や転勤等も重なるとそれはそれは慌ただしいですよね。
3月がみなさまにとって,素晴らしいスタートのための準備期間となられますように。。
さて,最近学校のお母さん面接でも,
「子どもが嘘をついて困るんです」
というご相談をよく受けます。
お母さんのご相談は
「子どもが嘘をつかないようにするためには
どうしたらよいでしょうか」
というものが多いです。
このような時,
まずお母さんの思いをしっかりとお聞きします。
お母さんは,
「嘘をついてはいけない」ということを子どもに教えて,
きちんと約束もされているのに
何度も嘘を繰り返す子どもに悩んでおられるのです。
お母さんの思いをお聞きしながら,
どのような嘘をつくのかをお尋ねします。
どのような状況でどのような言葉で。
そして,嘘の種類をいくつかご説明する中で,
ご自分の子どもさんに当てはまる内容に気づかれます。
例えば,
自分をよく見せるための嘘
その場を取り繕うための嘘
相手を傷つけるための嘘
自分に利益を得るための嘘
人に怒られないための嘘
いろんな嘘があると思います。
お聞きしていくと,
「今日は宿題はなかった,っていうんですけど,
本当は忘れてきてて。
忘れると私に怒られるので,言えないんだと思います。
うちの子は怒られないために嘘をついていると思います。」
と気づかれるお母さんも何人もいらっしゃいます。
そうすると,
「嘘をつかないためにはどうしたらよいか」という問いが,
主語が「子どもを変えるためには」から変化して,
「嘘をつかなくてもよくなるためには」という観点で
ご自分の子育てやしつけについて考えて行かれるようになられます。
ご一緒に考えていく中で,
次回の面接時にはほとんどのお母さんが
「子どもが嘘をつかなくなりました!」
とおっしゃることが多いです。
そして,数回の面接後に,
「子どものことで相談にきていたのですが,
自分の子育てや自分自身について気づくことが多かったです」
と言ってくださることも多く,
私はお母さんを反省させるためにという思いは全くないので,
お聞きして驚きます。
でも,とても穏やかで素敵な笑顔でおっしゃるので,
その時には「それは,お母さんのご努力とお力ですね」と
私も笑顔でお答えします。
面接を通して,
気づかれ変化されていく姿に
いつも「人の可能性と素晴らしさ」を感じ,
拝見するたび,
「生きる勇気」
さえいただくような気がするのです。
ここまでお付き合いいただき,ありがとうございました。
みなさまとの出逢いに心から感謝しています。
愛と感謝を込めて よつ葉