なにやら、一部の人間が、2Bと9Sの関係について変な解釈をしているとかいないとか、なのです。
あの2人の関係は、好きとか嫌いとかそういう生ぬるい関係ではないのです。
生きるか死ぬか、そういう状態にいる中で、あの2人の関係は洗練されているのです。
まずは、仲間。
次に、戦友。
最後に、希望。
仲間という面について、なのです。
最初は、とうぜん同じヨルハ部隊として、仲間(といっても複雑な関係)で、お互いに作戦を遂行しあう仲から始まるのです。
そのせいで、かみ合わない部分もあったりするのですが、興味は覚え始めるようなのです。
戦友という面について、です。
一緒に作戦を遂行していく中で、双方の強さや弱さ、そして性格を知っていくのです。
そこに信頼が生まれ、友情が生まれ、さらに互いを意識していくのです。
なぜ吊り橋効果による恋でないのかって? なのです。
これは戦争なのです。
まずは生き残ることが大事なのです。
恋だのなんだのは、それがすべて終わってから、です。
簡潔に言ったのです、が、この戦友としての信頼というのは生半可なものではないのです。
それが、修羅場をくぐりぬけた数だけ、死んでもおかしくなかった数だけ、強まっていく。
正直言って、この時点でも十分うらやましい関係なのです。
ですが、まだまだこの2人の関係は強くなるのです。
希望という面について、なのです。
2人は、この戦争の中で、だんだんと関係性を強めていくのです。
その関係が、これまで2人が感じていた諦めや嘆き、悲しみ、孤独、無力感、絶望というものを越えて、
「この2人ならやれる。もしかしたら……」というところまでいって、
「希望」に変わるのです。
全てへの希望なのです。
自分自身の希望、相手の希望、戦争の希望。
お互いが存在していることが、すべての希望になるのです。
これは、もしかしたら、DODやレプリカントのように、共依存の関係に近いのかもしれないのです。
しかし、これまでよりも、もっと光に満ちているというか、明るい関係だと、そう感じたのです。
なぜ双子のアンドロイドは同時に死ぬことを求めるのか。
ポッド153が9Sに問うた言葉、です。
その時、9Sは、「君に理解できないことを祈るよ」と言ったのです。
なんとなく、理由がわかるような気がするのです。
これはレプリカントの時にも書いてあったことなのですが、ほとんどお互いが表裏一体となっている状態で片方が欠けることは、負荷が大きすぎるのです。
その負荷に、残された片方は耐えることができないのです。
9Sが歪んだ、とか、狂った、とか言われてるのですが、わたしは、当然のことだなぁと思ったのです。
それに、行動原理はしっかりしていて、狂ったというには足りないのです。
9Sの目的は、「2Bを殺したA2を殺すこと」「機械生命体を殺すこと」この2つのみ、です。
隠れた目的には「2Bのいなくなった、2Bに必要とされなくなった世の中から消えてなくなること」があると思うのです。
本当の狂気というのは、理由もなく、目的もなく、ただ行動すること、だと思うのです。
生きるものというのは、何かしらの理由や目的をもって行動するのです。
それがどんなにくだらない理由でも、絶対になにかはあるのです。
この内的なシステムが崩壊し、目的と行動が直結しているような状態が、狂気、だと感じるのです。
例えば、植樹、というのがありますよね? なのです。
この植樹の話で、何十年間も木の苗を植え続けたおじいさんがいるのです、が、
これは、「地球の環境を良くする」という壮大な目的があるからこそ、素晴らしい話なのです。
もし目的が、「木を植えること」そのものであり、誰が何と言おうと木を植え続けるおじいさんであったなら、なんだかおかしな話なのです。狂気じみているのです。
もっときつい話で言うのなら、「人を殺すこと」の目的が「戦争に勝つため」なら、まだ理解できるのです。
しかし、「人を殺すこと」の目的が「人を殺すこと」であったのなら、完全におかしいのです。
これが、理由もなく目的もなく、ただ行動する。
目的と行動が直結している、ということだと思うのです。
ただ、「生きること」の目的が「生きること」の場合は、そんなにおかしい気はしないのです。
これも直結しているのです、が、感情ある生き物が持つ生きる欲求というのを、あまり否定したくはないのです。
さて、話がずれたのです、が、最終的に言いたいことは、
2Bと9Sはとてもつよい絆で結ばれていて、他人がどうこうと批判的に言えるような簡単なものではない、ということなのです。
また、9Sはごく普通の心境で動いていて、それを否定するのは経験が足りない! なのです。
あそこまで綿密に話を作っているのに、感情移入ができないのならば、それはプレイヤー側に問題がある、ということなのです。
まぁ、これが言いたいがために長々と話していたわけなのです、が。
それではまた! なのです。
